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2016年(平成28年) 2月6日(土)付紙面より

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「芭蕉」で町おこし

 松尾芭蕉が奥の細道の行程で鶴岡市温海地域に宿泊した史実にスポットを当て、観光に活用する取り組みが地元住民有志によって進められている。昨年3月に設置した「出羽路最後の宿」の案内板に加え、先月には俳聖・芭蕉にちなんで投句箱を設置。現在は、8月に開催する新たなイベントに向けて準備を進めている。

 芭蕉が出羽路を南下する際に酒田の句会で詠んだ「あつみ山や吹浦かけて夕すずみ」をはじめ、出羽路最後の宿として1689(元禄2)年8月11日(旧暦6月26日)に宿泊した鈴木惣佐エ門宅など、温海地域には芭蕉にまつわるエピソードがある。現在も、奥の細道の足跡をたどろうと、浜温海地区にある鈴木惣佐エ門宅には観光バスが立ち寄るという。

 芭蕉に関連する観光スポットを生かして地域活性化につなげようと、昨年1月に設立した「あつみ塾」(奥井良幸代表、メンバー15人)が取り組む。これまで「山形県奥の細道観光資源保存会」(菅野直生会長)の助成を受けた事業として、鈴木惣佐エ門宅前に案内板を設置している。

 「訪れた人が芭蕉の気分で俳句を詠んでもらえれば」(奥井代表)と先月中旬ごろ案内板隣に設置した投句箱は、俳句投稿用紙や観光パンフレットなどを配布する引き出しを備える。高さ約1・5メートルであつみ杉製。設置には「鶴岡いきいきまちづくり事業」や同保存会の支援を活用。奥井代表は「投句箱は誰でも利用できる。旅の感想や一句をぜひ投稿してほしい。今後は俳句コンテストなどにも広げられれば」と話している。

 また、温海地域に宿泊した日にちなんで「芭蕉まつり」(仮称)を8月11日に開催予定。芭蕉が越後に向かった道の追体験をテーマに、人力車や徒歩などで温海地域を巡る内容。

「芭蕉の気分でぜひ一句」と投句箱の前で話すあつみ塾のメンバーたち
「芭蕉の気分でぜひ一句」と投句箱の前で話すあつみ塾のメンバーたち



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