2016年(平成28年) 2月20日(土)付紙面より
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鶴岡市温海地域のオリジナル日本酒「摩耶山」の新酒発表会が18日、あつみ温泉のたちばなやで開かれた。参加者が「搾りたては新鮮で切れがある。濁り酒は芳醇(ほうじゅん)なうまさがある」などと出来栄えを確認した。
「摩耶山」は温海地域の酒販店で組織する「酒徳会」(佐藤満也代表)が2005年から毎年販売。観光客にPRできる地元にちなんだ酒として東北銘醸(酒田市)へ製造を依頼。07年からは、越沢地区の「郷清水」の農家の協力で、摩耶山麓の湧水で栽培した「はえぬき」を酒米として100%使用。地元産酒米を使用「ご当地の酒」として販売から今年で10周年を迎えた。
今年は、いずれも720ミリリットルで「しぼりたて」(1080円)3500本、「にごり酒」(1188円)1500本を20日から販売。原酒を樽(たる)の中で熟成させた「蔵出し原酒」(1188円、7月発売予定)を1000本の計6000本を限定販売する。
発表会には酒徳会員や地元の観光協会、商工会などの関係者ら約60人が参加。初めに佐藤代表が「地元の米を使った酒として発売し、10周年を迎えた。これを機にいま一度基本に立ち返り、地元の酒としての意識を新たにしたい」とあいさつ。その後乾杯し、新酒の出来栄えを確認した。醸造元の東北銘醸の担当者によると今年の出来は上々。高めの気温だったが発酵がじっくり進んだため、味わいがしっかり乗っているという。