2016年(平成28年) 7月14日(木)付紙面より
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鶴岡市立あつみ小学校(生田浩樹校長、児童219人)の5年生たちが12日、大岩川漁港周辺で漁業体験などに取り組み、森の恵みによってもたらされる豊かな海の資源に触れた。
この日は児童38人が参加。初めに市の職員から森の役割について「山に降った雨が浸透して、養分を含んで海に下り、漁業者の方の営みが育まれている」などと説明を受けた。その後、大岩川漁業者会(佐藤勝則会長)の会員の指導で漁業体験。暮坪の立岩周辺まで漁船に乗って移動し、山に囲まれた地形を観察するとともに、刺し網漁を見学。帰港した後は、刺し網に掛かったタイやアジ、シタビラメやホウボウなどの魚外しに挑戦した。
この他、同日はイカをさばいて一夜干し作りにも挑戦。13日は、温海中学校裏にある温和の森などを舞台に森林整備活動に取り組み、森の役割について理解を深めた。
鶴岡市大岩川地区にある天魄山(標高約290メートル)周辺の森と川、海のつながりを学ぶ「天魄山森林自然教室」として、市温海庁舎産業課の主催で2012年から毎年実施。3年生は焼き畑農法体験、4年生はサケの採卵、5年生は地域漁業や森林整備体験などをそれぞれ題材に学習している。