2016年(平成28年) 11月20日(日)付紙面より
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鶴岡市のあつみ小学校(生田浩樹校長、児童219人)の4年生41人が18日、「天魄山森林自然教室」に参加し、サケ捕獲や採卵を体験した。
体験を通して森の役割や水の大切さを理解し森林自然循環を学習してもらおうと、2012年から市が主催し同校4年生が参加している。天魄山の伏流水を利用しサケ稚魚を養殖している庄内小国川漁業生産組合が講師を務めた。
この日は学校でサケの生態について学習した後、同生産組合ふ化場で遡上(そじょう)見学や捕獲、採卵、人工授精を体験した。捕獲体験ではかっぱを着て長靴を履いた児童たちが、大きなサケが20匹以上放されたいけすに入り「あれ大きい」「捕まえろ」と歓声を上げ、水しぶきで全身ずぶぬれになりながら捕獲。
採卵体験では組合員に「卵は無理やり出さないで」「一匹の雌に約3000個の卵が入っている」などと教わりながら大きなサケを前に恐る恐る腹を割いて卵を取り出していた。佐藤光毅君(10)は「知らないことばかりだった。初めて採卵したが楽しかった」と話していた。その後児童たちは学校に戻り、さばき方の講習を受けてどんがら汁を作った。