2024年(令和6年) 10月8日(火)付紙面より
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鶴岡市のあつみ温泉で5日、地元住民が温泉の恵みに感謝を込める「お湯輿(ゆこし)まつり」が行われた。神事で巫女(みこ)舞や子ども獅子舞を神前に奉納した後、法被を身に着けた若衆が神輿(みこし)を担ぎ温泉街を練り歩いた。
お湯輿まつりは「地域と観光客が一緒に盛り上がるイベントを開こう」と、あつみ温泉魅力づくり推進委員会(相澤康夫会長)の主催で2018年から実施しており今年で7回目。誰でも参加できるよう、SNSなどを通じて神輿の担ぎ手を県内全体へ募集している。
この日の午後3時から温泉街の朝市広場・温泉神社前で神事が行われ、湯温海地区に住む小学生たちが巫女舞や子ども獅子舞を奉納した。その後、子ども神輿を先頭に「お湯輿巡行」がスタート。地元を中心に県内各地から集まった若衆30人余りが神輿を担ぎ、「あっちぇ!」「もっしぇ!」と威勢の良い掛け声とともに温泉街中心部を練り歩いた。
午後6時過ぎに神輿が足湯「あんべ湯」に到着すると、まつりはクライマックスへ。待ち受けた住民や観光客が神輿と若衆へ次々とお湯をかけ、盛大に温泉街の祭りを楽しんだ。あんべ湯周辺ではキッチンカーによる出店などイベントが繰り広げられ、夜には花火打ち上げなども行われた。