2015年(平成27年) 6月21日(日)付紙面より
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出羽三山精進料理プロジェクト(土岐彰代表)の勉強会が19日、鶴岡市伊勢原町の飲食店「清源坊」で開かれ、月山で採取した月山筍(だけ)などを使った精進料理を味わいながら、今後の活動に向けて情報交換した。
この日は同プロジェクトに参加している宿坊のおかみや茶屋、羽黒町観光協会の関係者ら10人が参加。同店は月山9合目の山小屋「仏生池小屋」を経営する工藤京子さん(67)が料理を手掛け、メニューはゴマコゴミのあえ物やアザミのてんぷらなど食材にこだわった料理が並び、工藤さんに食材について聞いたり、黒ゴマともち米を蒸した独特の料理法を尋ねるなどした。
意見交換では、今年初めて月山高原でごま豆腐用のゴマを栽培していることや、「西の伊勢参り、東の奥参り」をキーワードに中京圏からの誘客が展開されていることなどが紹介され、同プロジェクトとしても観光客の受け入れ態勢の充実に向けて努力していくことを確認した。
同プロジェクトは羽黒山門前町の手向地区の宿坊や茶屋などの有志を中心に2012年に発足。精神料理を切り口に観光振興と地域づくりなどに取り組んでいる。
2015年(平成27年) 6月21日(日)付紙面より
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世界最大の航空連合「スターアライアンス」の日本支社長会議が19、20の1泊2日の日程で、庄内を会場に行われ、19日は鶴岡市役所を表敬訪問した。
スターアライアンスは1997年5月に設立された世界初の航空連合。航空会社27社、就航国は190カ国を数え、1300以上の空港に就航している。日本からは全日空が加盟。日本支社長会議は加盟27社のうち国内に支社を置く18社が参加し、日本での販促活動を議題に年2回開催。以前は都内で開催していたが近年は各地で行っている。
庄内では全日空庄内支店の働き掛けなどにより初めて開催。エアチャイナ(中国)やエアインディア(インド)、ルフトハンザ・ドイツ航空(ドイツ)、スカンジナビア航空(スウェーデン)、ユナイテッド航空(アメリカ)など13社の支店長らが参加。19日に庄内空港に入り、同日夜は湯野浜温泉で支社長会議。20日は加茂水族館や羽黒山五重塔、慶應義塾大先端生命科学研究所やスパイバーの視察などを行った。
このうち会議を前に19日午後に鶴岡市役所を表敬訪問。市役所玄関で職員らの歓迎を受け、庄内空港利用振興協議会会長の榎本政規鶴岡市長、齋藤稔県庄内総合支庁長と懇談。榎本市長は「豊かな歴史と文化、新たな産業で未来へチャレンジしている庄内の魅力に触れてほしい」と歓迎。同支社長会議議長の秋保哲全日空観光政策・海外誘客推進担当部長が「インバウンド強化のお手伝いや、自然、歴史、文化、食の全てを兼ね備えた庄内を見て帰って宣伝したい」とあいさつした。
記念品の贈呈では、同会議が今回から初めての取り組みとして庄内全域の小学3年生を対象に同連合特製の自習用ノート約1900冊を贈ることにし、代表の朝一小3年の池田壮一郎君(8)にプレゼント。飛行機が大好きで今年のゴールデンウイークにニュージーランドに行ったという池田君は「これからも飛行機でいろんな所に行ってみたい」とお礼の言葉を述べた。