2024年(令和6年) 8月25日(日)付紙面より
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東京女子大学の方言調査が21、22の両日、三川町で行われた。2、3年生14人が来町し、60―70代の町民から「タナグ(持つ)」「ジョサネ(簡単)」「アベ(行こう)」といった方言を聞き取りした。
同大・現代教養学部の篠崎晃一教授を中心としたゼミ生と一般学生が、かつて「方言」を町おこしに活用した三川町で調査を続けている。聞き取り会場のテオトルでは会議室に町民男女計15人を招いて方言の意味と使う生活場面などを聞いた。
今回、特徴的だった方言について日本文学を専攻する学生は「反対になったという意味の『トケチャマ』が印象的。最初に聞いた時はかわいい発音だな、と思った」と笑顔を見せた。
全国的に時代の流れで方言が失われていることについて学生は「方言は地域の魅力の一つ。無くなっていくのは寂しいし、何とか残ってほしい」と話した。調査結果はこの後、冊子にまとめる。