2011年(平成23年) 1月11日(火)付紙面より
ツイート
「成人の日」(10日)を前に、酒田、遊佐、鶴岡(鶴岡地域)の3市町で9日、成人式が開かれた。各市町の対象者は1990(平成2)年4月2日―91(同3)年4月1日生まれ。鶴岡では昨年まで成人の日に開催していたが、翌日が休日の方が参加しやすいとの理由で酒田、遊佐と同様に前日に行うことにした。各式典には振り袖やスーツなどの晴れ着に身を包んだ新成人たちが大勢参加し、社会人としての第一歩を踏み出した。
【鶴岡市】成人式は、市文化会館で行われた。鶴岡地域の新成人は男性569人、女性505人の計1074人で式典には帰郷して古里で成人式を迎えた人を含め男性384人、女性441人の計825人が出席した。
国歌斉唱に続き、榎本政規市長が「人生の節目に際し、両親に対し感謝を忘れないでほしい。これから社会人としての責務を果たしていくことを期待しております」と式辞。新成人を代表して佐藤歩理さん(中京田)のリードで市民憲章を唱和。続いて渡會慶次さん(湯野浜一丁目)が「両親や地域など多くの皆さんの支えがあり、この日を迎えることができた。人とのつながりを大切にし、責任を持った社会人として自覚し、名実ともに社会の一員になることを誓う」と誓いの言葉を述べた。
式典終了後、出身中学校ごとに記念撮影。合間には、久しぶりに再会した仲間と笑顔で語り合ったり、親しい友人同士で記念写真を撮る光景が見られた。
【酒田市】新成人は男性635人、女性610人の計1245人。希望ホールで行われた式典には男性429人、女性490人の合わせて919人が、男性は多くがスーツ姿で、女性はほとんどが振り袖姿で出席した。
主催者あいさつで、阿部寿一市長は「成人おめでとう。皆さんは少しの不安と多くの期待を持っていると思うが、不安を打ち消す可能性も持っている。この可能性を信じ、酒田のために地道に努力を重ねてほしい」と激励。富樫幸宏市議会議長、和嶋未希衆院議員が祝辞を述べた。
成人式実行委員の小澤諒さんと今野倫子さんが成人になった所感を披露。「人生において20歳は通過点。まだまだ曲がりくねった道が続く。『もう駄目だ』と思ったときは家族、友人、恩師に支えられているということを思い出しながら精いっぱい努力するので、今後も導きをお願いする」と決意を語った。
引き続き、新成人による実行委員会(石川歩夢委員長)が企画したアトラクションを開催。20年間をクイズで振り返るイベントでは、「1990年に発売されたゲーム機は?(答・スーパーファミコン)」「1992年に開かれたべにばな国体で、アテネ五輪金メダリストの室伏広治選手が出場した種目は?(答・やり投げ)」などの問題を楽しんだ。
また、3組4人が成人の主張。「まだまだ知らない山形の良さを見つけたい」「成人としての自覚を持ち行動する」などのメッセージを披露した。最後に実行委員全員が登壇。石川委員長が「一人の大人として、これからは誰かを支えられる存在になりたい」と述べた。
アトラクション終了後、出身中学校ごとに記念撮影。合間には、友人たちと抱き合い久しぶりの再会を喜び、談笑していた。
【遊佐町】新成人は男性101人、女性79人の計180人。町生涯学習センターで開かれた式典には男性87人、女性69人の合わせて156人が出席した。
国歌を斉唱した後、時田博機町長が式辞。「成人証書」の授与などに続き、新成人を代表して榊原歩さん(吉出)が謝辞を述べた。
出席者全員で記念撮影した後、近くのパレス舞鶴に移動し、新成人で組織する実行委員会(佐藤大輔委員長)が主催した「二十歳のつどい」を開催。佐藤委員長によるあいさつに続き、お互いの成人を祝い乾杯。新成人たちは、軽食を味わったり各種ゲームを楽しんだりしながら、旧交を温めていた。