2024年11月28日 木曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2011年(平成23年) 1月18日(火)付紙面より

ツイート

“熱々”冬の味覚堪能

 庄内の冬の味覚を代表する寒ダラを味わう鶴岡市の「日本海寒鱈(かんだら)まつり」が16日、市銀座通りの特設会場で開かれた。市民や県内外から訪れた大勢の行楽客が熱々のどんがら汁に舌鼓を打った。

 冬場の観光振興や誘客を図ろうと毎年開催されており、今回で23回目。この日はあいにくの大雪となり、厳しい寒さもあって出足は鈍かったものの、晴れ間が見えた午前11時ごろには大勢の行楽客が各店の前に並んだ。主催者のまつり実行委員会によると、例年よりやや少ないものの約1万8000人の人出があったという。

 銀座通り商店街の約300メートル区間を車両通行止めにし、地元の鮨商組合や麺(めん)類食堂組合、鶴岡銀座商店街婦人部、鶴岡魚市場青年部など18団体が出店した。約1万食のどんがら汁を用意し、一杯500円で販売したほか、加茂水産高の生徒が手作りした「イカめし」や、「つや姫」のべんけい飯、生タラや筋子などの海産物が販売された。

 各団体のテントでは大鍋から湯気が立ち上り、周囲にどんがら汁の香りが漂った。寒ダラの身と白子、アブラワタ、岩ノリがたっぷりと入った熱々のどんがら汁を買い求めた人たちは、思う存分に庄内の冬の味を堪能していた。

 お母さんと妹の3人で来たという大滝さくらちゃん(7)は「寒いけど、おうちで食べたのよりおいしい」と笑顔で話していた。

 会場では「おきつねはんまつり」や抽選会、日本海荒波太鼓やスイング・クレインズ・ジャズ・オーケストラの生演奏のほか、新潟・秋田の観光と物産展などが開かれ、笹だんごやきりたんぽなどの特産品が人気を集めていた。

「福を呼ぶ」人気

 旬を迎えた寒ダラとフグを一度に味わえる遊佐町の「鱈(たら)ふくまつり」が16日、同町吹浦の全天候型ドーム「ふれんどりぃ」をメーン会場に開かれ、町内外から訪れた家族連れらが「鱈ふく汁」を堪能した。

 熱々の寒ダラ汁にショウサイフグを入れて煮込んだ「鱈ふく汁」を多くの人から食べてもらうことで、地域活性化につなげようと、NPO法人・遊佐鳥海観光協会(庄司茂正理事長)が中心となり1996年から毎年この時期に開いている。味の良さはもとより、「ふく(福)を呼ぶ」とあって「縁起がいい」と毎年、好評を得ている。

 16回目の今年は1000食分を用意。湯気の上がる大鍋が設置されたテント前は、午前10時半のオープンを待つ来場者でごった返した。お昼前には長蛇の列ができ、岩ノリがたっぷりとトッピングされた熱々の鱈ふく汁を持ってドームに入り、遊佐ならではの冬の味覚を楽しんでいた。

 ドーム内特設ステージや周辺では、地場野菜の販売、寒ダラの解体実演ショー、歌謡ショーなどのイベントも行われた。

大勢の親子連れがどんがら汁を楽しんだ=鶴岡市銀座通り
大勢の親子連れがどんがら汁を楽しんだ=鶴岡市銀座通り



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field