2011年(平成23年) 4月27日(水)付紙面より
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鳥海山の中腹を通る山岳観光道路・鳥海ブルーラインの除雪作業が、今月28日の開通を目指し急ピッチで進められている。
遊佐町と秋田県にかほ市を結ぶ鳥海ブルーラインは全長約35キロ。積雪や凍結のため冬場は通行止めとなっているが、春山開きに合わせて開通。大型連休中は大勢の行楽客でにぎわう。
本県側は同町吹浦の小野曽集落にある旧料金所から県境までの約15キロで、今月18日に除雪作業がスタート。本県側を担当する業者によると、今冬の大雪と、東日本大震災後の燃料不足の影響で、例年に比べて作業は遅れ気味。現在はブルドーザーを1台追加し対応しているという。
25日午後は雪が断続的に降り、深い霧が立ち込める中、作業員8人、重機6台が出て同町の大平山荘(標高約1000メートル)まで残り約1・5キロ付近で作業。3メートル近い雪の壁をブルドーザーやホイールローダーで切り崩し、それをロータリー除雪車が吹き飛ばす作業を繰り返しながら、開通時の名物の「雪の回廊」をつくり上げていた。