2011年(平成23年) 7月5日(火)付紙面より
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遊佐町吹浦の横町地区に伝わる民俗芸能「横町神代神楽」が2日夜、同地区の諏訪神社神楽殿で勇壮に奉納上演された。
伊達仙台神楽(宮城県)の流れをくむものとされ、江戸時代後期には舞われていたとみられる。後継者不足などで1957年に途絶えたが、地元有志によって83年に復活。近年は保存会(畠中博会長、会員約20人)に中・高校生も協力し、男子は舞人、女子は主に横笛などの伴奏を担当している。
同夜は、継承している6演目のうち日本神話などを題材にした「源頼光」「刀くぐり」「八幡太郎」「伊邪那岐命(いざなぎのみこと)」「須佐之男命(すさのおのみこと)」の5番を上演。太鼓と横笛、鉦(かね)の音に合わせ、独特の抑揚を付けたせりふを交えながら勇壮に舞った。
同夜は曇り空で蒸し暑い天候の中、中学に入ったばかりの男子から還暦を迎えたベテラン役者までが汗まみれになりながら熱演。詰め掛けた近くの住民らから、大きな声援と拍手を受けていた。