2012年(平成24年) 1月10日(火)付紙面より
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「成人の日」(9日)を前に、鶴岡市鶴岡地域、酒田市、遊佐町の成人式が8日、各市町で行われた。対象は1991(平成3)年4月2日―92(同4)年4月1日生まれ。各会場では、華やかな振り袖やスーツに身を包んだ新成人たちが、大人として社会を歩む決意を新たにした。
【鶴岡市鶴岡地域】対象は1024人(男508人、女516人)。成人式は一昨年までは成人の日当日だったが、昨年からは前日の日曜日に実施。市文化会館で行われた式典には、806人(男388人、女418人)が出席した。
鶴岡土曜会混声合唱団の記念演奏、東日本大震災の犠牲者への黙とう、国歌斉唱に続き、榎本政規市長が式辞。「昨年の震災を機に、人と人との絆が見直されている。地域や学校、職場のつながり、人を思いやる気持ちを大切に、若さあふれるパワーと行動力で新たな時代を切り開いて」とエールを送った。
新成人の今井雄亮さん(由良二丁目)の先唱で市民憲章を唱和した後、今野若奈さん(谷定)が「人と人とのつながりを大切に、感謝の気持ちを忘れず、夢に向かって努力する」と誓いの言葉を述べた。
新成人へのメッセージとして、ともに朝暘二小5年の中野陸人君、渡部朋さんの2人が「鶴岡の未来のために頑張って」と激励した。
出席者のうち、阿部博明さん(茅原町、大学2年)は「物事の決断を1人でできるようになりたい」、富樫祥子さん(茨城県土浦市、同)は「もう少し親の手を借りないで、自立していきたい」とそれぞれ、新成人としての抱負を語った。
【酒田市】新成人は男性660人、女性615人の計1275人。希望ホールで行われた式典には男性494人、女性477人の合わせて971人が、男性は多くがスーツ姿で、女性はほとんどが振り袖姿で出席した。
主催者あいさつで、阿部寿一市長は「未来は無限に感じるかもしれないが、漫然と生きていたら、あっという間。毎日を大切に。いろいろな人からいろいろなことを吸収し、いろいろなことにチャレンジして」と激励した。
成人式実行委員の粕谷涼太さんと五十嵐京さんが成人になった所感を披露。「大人としての自覚を持ち、これまでお世話になった人たちに恥じない生活を送りたい。東日本大震災からの復興に向け、私たちが東北を、日本を盛り上げていきたい。まだまだ未熟だが、一生懸命に努力していくことを誓う」と決意を語った。
引き続き、新成人による実行委員会(齋藤雅史委員長)が企画したアトラクションが行われた。終了後は出身中学校ごとに記念撮影。合間には、友人との久しぶりの再会を喜び合い、談笑していた。
【遊佐町】新成人は男性74人、女性101人の計175人。町生涯学習センターで開かれた式典には男性56人、女性88人の合わせて144人が出席した。
国歌を斉唱した後、時田博機町長が式辞を述べ、坂井駿さんに対し「成人証書」を授与し、新成人を代表して東海林忍さんが謝辞を述べた。
吹浦小4年が「よさこいソーラン」を披露。壇上の新成人6人が「いい大人になる」「親孝行します」などと決意表明した。その後、近くのパレス舞鶴に移動、新成人で組織する実行委員会(池宮城尚幸委員長)が主催した記念パーティーが開かれ、各種ゲームを楽しんだりしながら旧交を温めていた。