2012年(平成24年) 4月28日(土)付紙面より
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鳥海山(2236メートル)の中腹を通り遊佐町と秋田県にかほ市を結ぶ山岳観光道路「鳥海ブルーライン」(延長約35キロ)の開通式が27日、同町小野曽集落の旧料金所前で行われ、シーズン中の無事故と登山者らの安全を祈った。
開通式では、時田博機遊佐町長が「鳥海山は町民だけでなく、広く恵みをもたらす山。本日は、お出でになる方々の安全を祈るとともに、この地域の豊かさ、素晴らしさを全国に発信するきっかけになれば」とあいさつ。地元選出県議の祝辞に続き、庄司茂正NPO法人遊佐鳥海観光協会理事長ら9人がテープカットした。午前4時に到着し一番乗りした藤井昭三さん(75)=酒田市宮海=に花束と記念品の「花笠人形」、10番目までに「鳥海山の恵みをいただくカレールウ」など町の特産品詰め合わせが贈られた。
その後、鳥海太鼓の勇壮な演奏に送られ、パトカーを先頭にパレード。今季は例年より残雪が多く、標高1000メートルの大平山荘付近では高さ3・5メートルほどの雪の回廊になっている。パレードの車は時折かかる霧の中、雪の壁を縫うように走行。県境を越え、合同安全祈願祭が行われる秋田県鉾立の稲倉山荘を目指していた。