2012年(平成24年) 10月23日(火)付紙面より
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遊佐町の「鮭のつかみどり大会」が21日、同町小原田の月光川河川公園内・水路で行われ、町内外から訪れた子供たちがずぶぬれになりながら体長60センチを超える大きなサケを追い掛け、次々と捕まえていた。
同町北部を流れる月光川には各支流を含めて県内で最も多くのサケが遡上(そじょう)する。明治期から始まったふ化事業は現在も続き、きれいな川と自然の恵みを広く知ってもらおうと、NPO法人・遊佐鳥海観光協会(庄司茂正理事長)が、生け捕りしたサケ1匹を持ち帰りできるイベントとして毎年この時期に開催している。
この日は、雲が広がるあいにくの空模様にもかかわらず、大勢の家族連れが詰め掛けた。網を張って水路を区切り、町内の鮭採捕場で捕獲したサケ計200匹を午前と午後の各2回、50匹ずつ放流。子供たちを中心に浅い水路に入り、つかみ捕りに挑戦。「こっちに来たぞ」「あっちの方が大きそう」などという周囲の声援に応え、子供たちはずぶぬれになりながら、より大きなサケを狙っていた。
参加者の一人、土井駿矢君(9)=八幡小3年=は「水は思ったより冷たくなかった。サケを追い掛けるのが楽しかった。どんな料理でもいいので早く食べてみたいな」と話していた。