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2012年(平成24年) 11月2日(金)付紙面より

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産直「八福神」オープン

 化学工業品製造などの大阪有機化学工業(本社・大阪市中央区、鎮目泰昌社長)が建設した産直施設「え?こや八福神」が1日、遊佐町比子の国道7号沿いにオープンした。初日は500人近い町民らが列をつくり、朝採りの新鮮野菜や花、水揚げされたばかりの魚介類を次々と購入していた。

 同社酒田工場は、同町藤崎の鳥海南工業団地内で2000年7月に操業開始。一昨年7月に行われた同工場竣工(しゅんこう)10周年を祝う式典の席上、地域貢献の一環として鎮目社長が、同工場近くの比子地区に産直施設などを整備する、と発表していた。

 施設は2階建て。1階に地元産の野菜や加工品などを販売する「野菜コーナー」、新鮮な魚介類を陳列する「鮮魚コーナー」など、2階には、本年度の日本料理技能向上全国大会(日本全職業調理師協会主催)の郷土料理部門で最高賞を受けた丸山環さん(鶴岡市)が腕を振るう「農家レストラン八福神」などを配置。管理・運営に当たる八福神産直協同組合の大場清悦理事長によると、来春をめどに内科医院や調剤薬局、コインランドリーもオープンする。

 この日は、大場理事長が「日本海の荒波で育った『海の宝』、鳥海山の湧水で育った『山の宝』が並んだ。皆さんの意見を取り入れながら、末広がりがさらに広がるよう頑張っていきたい」とあいさつ、鎮目社長が「施設建設は、酒田工場竣工以来、皆さんからお世話になった、その恩返し。愛される施設になることを願う」と祝辞を述べた後、高橋節県副知事、時田博機町長らと共に、1を8つ並べた午前11時11分1秒にテープカットしオープンを祝った。

 列をつくった町民らで店内は足の踏み場もないほどの大にぎわい。同日朝に収穫したばかりのダイコンや赤カブ、パプリカ、庄内浜で水揚げされたズワイガニ、ハタハタ、カナガシラなどを次々と購入していた。

 オープンに先立ち、災害発生時、同施設を地域住民の避難拠点として活用するための防災協定調印式も行われ、鎮目社長と大場理事長、服部興野集落の土門由則区長が協定書に署名し、がっちりと握手を交わした。

町民らでにぎわう「え?こや八福神」
町民らでにぎわう「え?こや八福神」



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