2012年(平成24年) 12月16日(日)付紙面より
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県立遊佐高校(五十嵐栄一校長)の地域公開研究発表会が14日、遊佐町生涯学習センターで開かれ、2、3年生が「遊佐の自然と文化」をテーマに課題研究した成果を町民らに発表した。
同校では、地域と連携した取り組みを展開しながら特色ある学校づくりを推進。その一環として2、3年生を対象に10年前から、鳥海山の豊かな自然や多様な伝統文化など同町が有する特長を生きた教材に、フィールドワークなど体験的学習を取り入れた課題解決学習を行うことで、地域理解を深め学ぶ楽しさを知ってもらっている。
主に2年生は「地域の自然」、3年生は「地域の生活や文化」を担当。この日はまず2年生の三つの班が、「遊佐の自然環境」を大きなテーマに「心字雪渓と湧水」「遊佐町の母なる川・月光川」「絶滅危惧種!イバラトミヨ」について発表し、「高山植物のチョウカイフスマは月山にも生えているが、鳥海山から移植したもの」「身近に見ていた湧水が貴重なものと知り、さらに守っていかなければならないと思った」など研究成果や感想を述べた。
3年生は▽スポーツ▽紙芝居▽歴史▽産業▽調理▽製作―の6班に分かれ、「遊佐カレーを使った創作料理」や「鳥海孟(もう)宗(そう)竹を使った竹炭の研究」などそれぞれの学習内容をまとめて発表。紙芝居班は、遊佐に伝わる民話を調査して「福嫁」「米福糠(ぬか)福」という紙芝居2作品を作り、ともにオリジナルの絵と遊佐弁で披露した。
発表した内容は19日まで、同センター3階の展示室に掲示する。