2020年(令和2年) 4月15日(水)付紙面より
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鳥海山の中腹を通る山岳観光道路「鳥海ブルーライン」の除雪作業が、今月24日(金)の全線開通を目指して急ピッチで進められている。
遊佐町と秋田県にかほ市を結ぶ鳥海ブルーラインは全長約35キロ。積雪や凍結のため冬場は通行止めとなっているが、「春山開き」に合わせて開通し例年、大型連休中は大勢の行楽客でにぎわう。本県側は同町吹浦の小野曽集落にある旧料金所から県境までの約15キロ区間。
今年の本県側除雪作業は先月24日にスタート。担当業者によると、積雪量は昨年並みだが、今月9日の約50センチを筆頭に降雪が相次ぎ、融雪がなかなか進まない状況という。現在は標高1000メートル付近にある大平山荘で3メートルほどの積雪。
町などによる作業の進捗(しんちょく)状況視察が行われた13日午前は県境まで残り500メートル付近で作業。雪の壁をブルドーザーで切り崩した後、ロータリー除雪車で吹き飛ばす作業を繰り返し、開通時の名物「雪の回廊」を作り上げていた。
視察した同町の本宮茂樹副町長は「新型コロナウイルスの影響で人々の行動が制限されているが、一刻も早く終息し、豊かな鳥海山の自然を体感してもらいたい。健康・安全に気を付け、最後まで作業を頑張ってください」と激励した。
新型コロナウイルスの影響で24日の開通式は規模を縮小。小野曽での神事に続き時田博機町長が開通宣言を行う予定。