2020年(令和2年) 9月8日(火)付紙面より
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2023年に暫定供用が予定されている日本海沿岸東北自動車道(日沿道)の遊佐鳥海インターチェンジ(IC、仮称)付近に整備する、「道の駅」を中心とした多機能型休憩施設「遊佐パーキングエリアタウン(PAT)」計画のスタートアップフォーラムが5日、遊佐町生涯学習センターで開かれ、リモート講演、パネル討議などでPATの在り方などを考察した。
日沿道建設促進遊佐町期成同盟会(会長・時田博機町長)が、町、酒田青年会議所(JC、佐藤愛理事長)と共に企画したフォーラム。09年にスタートした酒田みなとIC―遊佐鳥海IC間12キロ整備のうち、酒田みなとIC―遊佐比子IC(仮称)間5・5キロは今年末の供用開始が予定されている。同町で初めて高速道が開通するのを前に、PAT計画の機運醸成を図ろうと、「道路がきた! やるぞ遊佐町!」と銘打って開催した。
この日は町民ら約80人が参加。主催者を代表し時田町長が「本県の北のゲートウエーとして、遊佐の将来を担う施設として、遊佐PATを大切に育てていきたい」とあいさつした後、元国土交通省東北地方整備局長で現在、日本みち研究所(東京都)の専務理事を務める川瀧弘之さんが「これからのみちづくり&道の駅」と題して都内からリモートで講演。「道路整備とともにPATが議論されているというケースはあるようでない。一緒になって進むことで非常に面白いものができそう」と。そして「道路整備は目的ではなく手段。ビジョン・夢を持ち続けてほしい」と呼び掛けた。
引き続き、日沿道建設促進に継続的に関わっている酒田JC理事長を歴任した阿部敦さんの司会で、東北公益文科大教授の温井亨さん(風景計画、まちづくりなど)ら4人が討議。最後は町少年町長の齋藤愛彩さん(18)=羽黒高3年=がメッセージを読み上げて機運を高めた。