2021年(令和3年) 4月21日(水)付紙面より
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鳥海山の中腹を通り遊佐町と秋田県にかほ市を結ぶ山岳観光道路「鳥海ブルーライン」(延長約35キロ)で、大型連休前の開通に向けて除雪作業が行われている。19日現在、秋田県境に約700メートルの地点まで進んでおり、あと4日間ほどで除雪は完了する見込み。その後、ガードロープの設置など交通安全対策を施し、28日の開通に備える。
19日は濃い霧が立ち込める中、県の委託を受けた業者が、ブルドーザーやロータリー車など5台の除雪車を駆使して作業。冬の眠りを覚ますかのような大きなエンジン音が、山間に響き渡った。
積雪は標高1000メートルの大平山荘付近で約3メートルと昨年の半分ほどしかないこともあり、ここまでの作業は順調という。
視察した同町の池田与四也副町長は「いよいよ鳥海山観光が幕を開ける。新型コロナウイルスの感染予防をしっかり行い、お客さんを迎えたい」と話した。