2019年(令和1年) 9月22日(日)付紙面より
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来年の東京五輪・パラリンピックで、欧州のモルドバとドイツのホストタウンとなっている鶴岡市の皆川治市長らが来月、両国を訪問し、大会の直前合宿受け入れに関する調印締結を行う。モルドバについては出場権を得た全選手、ドイツについてはパラリンピックのボッチャ競技選手団の受け入れを見込む。合宿を通して大会後の交流促進につなげる考え。
モルドバについては、西川町とともに既に直前合宿受け入れの基本合意を締結している。10月7日には皆川市長と西川町の小川一博町長らが訪問し、モルドバ五輪委員会を訪れ、直前合宿受け入れを正式調印する。同市によると、モルドバの選手では柔道とアーチェリーの個人競技で東京五輪出場権を既に得ており、今後、別の競技でも出場権獲得が決まれば、大会に出場する選手団全員の合宿を見込む。
ドイツは、ボッチャ競技に絞って受け入れを予定。10月8日に皆川市長らがドイツを訪れ、同国の障害者スポーツ団体の代表と直前合宿受け入れについて調印する。出場権獲得は今後の大会の成績で決まるという。
一方、鶴岡市内の企業などでつくる鶴岡ホストタウン企業協賛会(会長・武田啓之渡会電気土木社長)は今回の調印締結を民間サイドから応援しようと、10月4―10日の日程で、モルドバ・ドイツ交流視察団を派遣。両国での鶴岡市の調印締結に立ち会うほか、現地視察などを行い、今後の交流促進につなげる。
交流視察団は武田会長を団長に協賛会加盟企業などから17人が参加する。出発を前に20日、市小真木原総合体育館で結団式があり、副会長で交流視察団副団長の早坂勝エルサン常務があいさつし、「東京五輪・パラリンピックのレガシーを今後の文化交流へとつなげていけるよう、鶴岡市をサポートしてホストタウン事業を盛り上げていこう」と呼び掛けた。
2019年(令和1年) 9月22日(日)付紙面より
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鶴岡市の大山上池・下池周辺で21日、「みんなで歩こう!里山あるき2019」が行われ、全国各地から416人が参加し、高館山周辺の豊かな自然の中でウオーキングを満喫した。
20キロと8キロ、5キロウオーキング教室の3コースに東北、関東エリアを中心に、北は北海道から南は鹿児島県までの老若男女がエントリー。大山保育園児たちによる元気いっぱいの酒だる太鼓と「頑張れっ、頑張れっ」の声援に送られて、コースごとに大山小学校をスタートした。
ススキが揺れる心地よい秋風を感じる天候の中、参加者たちはラムサール条約登録湿地の上池・下池周辺や高館山、大山公園、善寳寺などをゆっくりと巡り、歴史と文化が薫る里山の散策を楽しんだ。
8キロコースには地元の大山スポーツ少年団の親子も大勢参加。大山男子ミニバスケスポ少キャプテンの斎藤元晟君(12)は「自然を感じながらみんなと最後まで楽しく歩きたい」と話していた。
鶴岡里山あるき実行委員会が主催し毎年秋に開催。22日には羽黒山の石段などをコースにした里山あるき「羽黒山修験のみち」が行われ、約250人が参加予定。