2024年11月27日 水曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2019年(令和1年) 10月10日(木)付紙面より

ツイート

高速道路・地域高規格道路整備促進セミナー・鶴岡 早期実現へ機運高める

 高速道路・地域高規格道路整備促進セミナーが8日、鶴岡市の東北公益文科大大学院ホールで行われた。県が主催したもので約100人が参加した。

 日本海沿岸東北自動車道(日沿道)と国道47号新庄酒田道路が交差する格子状交通網の早期実現に向け、機運を高めようというセミナー。秋田大理工学部の浜岡秀勝教授(50)の基調講演では、将来の人口減少で“道路は必要ない”というわけではなく「医療施設や買い物施設が遠くなる可能性が高くなる」という観点から、高速道路や自動車専用道路の全線開通が必要との理論を展開。一方、専用道はスピードが出過ぎることの抑制措置として「ラウンドアバウト」の設置を説いた。交差道路の中央に「島」を置き、周回させながら方向転換させるもので、いや応なく車は減速し、安全効果は大きい。欧米やオーストラリアなどではかなり普及している。

 また道路利用者としての意見発表もあった。肘折温泉(大蔵村)の大友屋旅館・大友久士さん(56)によると、豪雪で冬季人気の観光地となってきたが、道路事情もあって、車の出入りが大変なことを挙げ、駐車場の整備を課題に挙げていた。また自炊ができる湯治場としても有名だが、県外の若い人たちはアマゾンなど通販で旅館に食材を届けさせていることが説明され「時代は変わったものだ」と驚く出席者もいた。

今や自炊の食材は“通販お届け”を説明した大友さん
今や自炊の食材は“通販お届け”を説明した大友さん


2019年(令和1年) 10月10日(木)付紙面より

ツイート

工事現場フェンスにアート出現

 酒田市と西松建設の共同出資による「光の湊」が事業主体となり、同市のJR酒田駅前で進められている駅周辺整備事業に関し、工事現場を囲むフェンスにアートを施すイベントがこのほど、現地で行われた。東北芸術工科大グラフィックデザイン学科の原高史学科長・教授(現代美術)の指導で、芸工大生と酒田光陵高生が協力して窓や初代酒田灯台、北前船、山居倉庫をモチーフにした作品を制作、周囲は華やいだ趣になった。

 イベントは、2020年10月ごろの先行オープン、22年4月のグランドオープンに向けて整備が進む事業に対する市民の機運醸成、駅前地区のにぎわい創出を図ろうと、実施主体の「西松・大場・菅原特定建設工事共同企業体(JV)」が社会貢献活動の一環として企画。市文化芸術推進計画に基づき市も協力した。

 原学科長のゼミを履修する2、3年生6人と助手2人が来酒し、光陵高情報科、美術部から1、2年生計18人が参加。学生・生徒は5班に分かれて最初、街づくりに関するワークショップを行い、▽酒田でイベントをするならどこで何を▽施設完成後の使い方▽酒田にどんな場所があったらいいか―といった5つのテーマについて話し合った。

 「飛島に海上遊園地や海のサーカスを」「スケート場でプロジェクションマッピング」「ダラダラできる空間をつくって」など生徒たちのアイデアはさまざま。これらのアイデアは、「新しい風を取り込む・呼び込む」という願いを込めて原学科長と学生たちがフェンスにデザインした「開け放った窓」の周囲に文字で配置した。

 また、学生たちが荒波を行く北前船、酒田のシンボルとなっている酒田灯台と山居倉庫などをモチーフにした図柄をフェンスにカッティングシールで描き、灯台が照らす「ともし火」一つ一つの中には参加者全員でメッセージを書き込み、周囲に貼り付けた。

 原学科長は「市民みんなで創造するフェンス。このアートを見ることで、この場所を意識し興味を持ってもらえたら」と話した。11月には酒田南高の生徒たちが協力して同様のイベントが行われる。

一部完成したフェンス。酒田駅寄りのスペースには来月、酒田南高生と芸工大生がアートを施す
一部完成したフェンス。酒田駅寄りのスペースには来月、酒田南高生と芸工大生がアートを施す

メッセージを書き込んだ灯台の「ともし火」を貼り付ける生徒たち=5日午後
メッセージを書き込んだ灯台の「ともし火」を貼り付ける生徒たち=5日午後



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field