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2019年(令和1年) 10月20日(日)付紙面より

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善寳寺で聖観世音菩薩像の開眼法要

 鶴岡市下川の龍澤山善寳寺(五十嵐卓三住職)で18日、聖観世音菩薩像の開眼法要が行われた。京仏師の手掛けた尊像がお披露目され、参列した信徒らが手を合わせた。

 聖観世音菩薩像は、京仏師・櫻井覺山さん(40)が2年かけて制作。2016年に櫻井さんが同寺草創にもゆかり深い妙達上人の尊像を手掛けたことから、「ぜひ櫻井さんの観音様も見たい」との信徒らの要望を受け、五十嵐住職が発願した。台座を含め高さ約190センチでヒノキの寄せ木造り。両目に水晶を入れた「玉眼」が施され、まなざしに潤いをたたえる。

 この日の法要では、隣県から訪れた講中の信徒など合わせて約100人が参列。観世音菩薩の「普門示現」について説いた曹洞宗大本山・總持寺の青山俊董顧問による法話の後、厳かな雰囲気の中五十嵐住職が筆先を仏像に向けて入魂、僧侶らが祈りをささげた。總持寺の乙川暎元監院老師の祝辞に続いて五十嵐住職が「信徒の皆さんと共に歩む善寳寺の道を探してまいりたい」、櫻井さんが「命を削る思いで制作した。皆さんの灯の一つとなれば」と述べた。この日は、聖観世音菩薩の奉納演奏としてジャズコンサートも行われた。

開眼大祈祷で、筆を手にした五十嵐住職(右)が聖観世音菩薩像に入魂
開眼大祈祷で、筆を手にした五十嵐住職(右)が聖観世音菩薩像に入魂


2019年(令和1年) 10月20日(日)付紙面より

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三川町立東郷小 創立140周年祝い式典

 三川町立東郷小学校(吉田健志校長、児童128人)の創立140周年記念式典が19日、同校体育館で開かれた。地域住民が見守る中、全校児童が群読や合唱を披露し、節目の年に花を添えた。

 同校は1878(明治11)年に猪子集落の民家に廣文学校、善阿弥村の高禅寺に三省学校を開校したのが始まり。その後、東郷村立東郷小、町村合併により三川村立東郷小を経て、1956年に校舎を現在地に移し、68年の町制施行により三川町立東郷小となる。2006年に木のぬくもりあふれる現在の木造校舎が竣工(しゅんこう)。08年には同校舎が全国最高賞の「木の建築大賞」を受賞した。

 記念式典では、実行委員長の原田利也さん(町内会長会・廣文の会会長)が「木の薫るこの校舎は子どもたちを見守る地域の教育の形が表れたもの。本校の教育がより発展を遂げ、新たな歴史を築いていくことを願う」とあいさつ。阿部誠三川町長の祝辞に続き、児童会運営委員長の鈴木雄大さん(6年)が「児童会はあいさつを頑張り、とても明るい学校になっています。これからも相撲大会やたこ揚げなどの伝統行事を引き継ぎ、ぬくもりが感じられるこの校舎で、140年という節目の年から生活も学習も楽しく元気に活動していきたい」と力強く児童代表の言葉を述べた。

 最後に全校児童で群読「東郷の四季」と合唱「ふるさと」を披露。群読では四季折々の地域の豊かな自然と学校行事を織り交ぜ、「ぼくたち、わたしたちの大好きな東郷小学校…さあ飛び出そう ぼくたちわたしたちの夢に向かって」と元気いっぱいに表現した。

創立140周年の節目を祝い、全校児童で群読や合唱を披露
創立140周年の節目を祝い、全校児童で群読や合唱を披露



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