2024年11月29日 金曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2019年(令和1年) 11月2日(土)付紙面より

ツイート

樗牛賞に畠山さん(鶴岡市若葉町)

 鶴岡市教育委員会は31日、地方の文化向上に尽くした人に贈る「高山樗牛賞」の本年度受賞者に、俳句の創作活動を通して地方文化の啓発向上に貢献している畠山カツ子さん(80)=鶴岡市若葉町=を決め、発表した。小中学生を対象とした同賞の奨励賞には朝暘二小6年の五十嵐大翔(ひろと)君(12)が選ばれた。授賞式は11月25日に同市のグランドエル・サンで行われる。

 樗牛賞は、歴史小説「滝口入道」などで知られる庄内が生んだ明治の文豪・高山樗牛(1871―1902年)の偉業を顕彰し、地方文化の向上を目的に樗牛出身地の同市教委が1958年に制定。庄内に居住し、文芸、評論、作文などで功績のあった人に贈られている。今回が62回目。

 樗牛賞を受賞する畠山さんは金山町生まれ。小学生の頃から新聞や雑誌に俳句を投句した。中央では俳誌「花曜」で活躍し、鶴岡では夫の畠山弘さん主宰の俳誌「爐」を創刊から終刊まで長年にわたり俳人として、また裏方として支え続けた。

 自由律系で学び、独自のリズム、個性豊かな句風は日々の生活を大切にする細やかな感性が伝わってくる。地域の俳壇選者や県現代俳句協会副会長を務めるなど、後進の育成や地域の俳句文化の資質向上にも力を注いでいる。「たまゆら」「三餘」など4つの句集を出版。

 夫の弘さんも第29回(1986年度)樗牛賞を受賞しており、夫婦での受賞者となった。カツ子さんは「思いもしなかった受賞で、とてもうれしい。鶴岡でさまざまな人と人とのつながりに恵まれたことに感謝したい」と喜びを語った。

 奨励賞に決まった五十嵐君は、小学2年の時に大阪から鶴岡に引っ越してきた。奈良に住む祖父母に、鶴岡でのさまざまな体験を伝えたと、小学5年の春先から文章を書き始め、驚きや喜びを生き生きと表現。日記「鶴岡体験記」の作品は未来の生活への期待感にあふれて前向きな自分史に仕上がっており、豊かな感性と創造性に富む表現力が評価された。



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field