2020年(令和2年) 5月17日(日)付紙面より
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天神祭で知られる鶴岡天満宮(齋藤元宮司)の神輿(みこし)が修理・修繕を終え、同神社の御輿殿に15日、納入された。地元の氏子ら関係者20人が集まり、文字通り“金ピカ”になった御輿に目を細めた。約200年の歴史があるが、これまで一度も補修に出されたことがなかった。そのため金箔(きんぱく)が剥げ、木目があらわになっていたが、約650万円の浄財が集まり、武田神仏具店(鶴岡市)が昨年10月から手掛けていた。
「金閣寺のようにしてほしいと言われ、それを目指した」と武田渉店長。金箔1500枚を使用し、丹念に塗り上げた。道真公と神社ゆかりの梅鉢・菊・巴(ともえ)の家紋もきれいに塗られ、第二学区コミュニティ振興会の菊地善教会長は「本当に立派なものができてうれしい」と氏子らと喜び合った。齋藤宮司は「華やかなものに期待したが、その通りのものになって戻ってきた」と笑顔いっぱい。コロナ禍のため今年の天神祭はパレードなど大きなイベントは全て中止になったが例大祭は例年同様25日に神職のみで執り行われ、御輿殿は24―26の3日間、一般にも公開される。
2020年(令和2年) 5月17日(日)付紙面より
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鶴岡市は15日から、新型コロナウイルス感染症に伴う経済対策の一環で国民一人当たり10万円を支給する特別定額給付金について、郵送申請による申請書の発送を始めた。17日までの3日間で、事前申請以外の市内全世帯に発送を終える。郵送申請による世帯主への振り込みは今月28日から順次行う。申請書が市に届いてから振り込みまでは2週間程度要するという。
同市の給付対象世帯は4万9058世帯(12万4687人)。このうち14日までに、窓口や申請書をダウンロードした上での申請、オンラインによる申請の受け付けが全体の13%に当たる6598世帯に上り、今月7日午前までの受け付け分については15日に初回の振り込みが行われた。
残る約4万3000世帯が標準的な郵送申請となり、市は15―17日に発送作業を完了する。申請書用紙が届いた世帯は、必要事項を記入の上、世帯主の本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)や振込口座の通帳またはキッシュカードのコピーを貼付し、返信用封筒に入れて返送する。
給付金事務室を設置した荘銀タクト鶴岡(市文化会館)では15―17日の3日間、職員約30人体制で手分けしながら関係書類の封入作業が集中的に行われている。同市は「記入や貼付書類の漏れ、口座番号の誤りなどがないように申請してほしい。漏れや誤りがあると、確認作業に時間を要し振り込み時期が遅くなる場合がある」と呼び掛けている。問い合わせは市特別定額給付金事務室=電0235(28)2662=へ。