2022年(令和4年) 10月5日(水)付紙面より
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鶴岡ふるさと観光大使
中村 橋吾(なかむら はしご)さん
今年5月、鶴岡ふるさと観光大使に就任し、9月16日に鶴岡市から委嘱状が交付された。「歌舞伎役者の立場から古里・鶴岡市のPRに尽力したい」と抱負を語る。
幼少期は鶴岡市大山地区で過ごし、その後市街地へ移り鶴岡二中から鶴商学園高(現鶴岡東高)へ進学。卒業後、歌舞伎役者を目指して上京した。養成所に2年間通い、プロの歌舞伎役者としてデビュー。精力的に舞台を踏んだ。
今年4月、二十数年ぶりに古里に戻り、荘内神社で自ら考案した創作歌舞伎を上演。6月には母校・鶴岡東高での講演会に足を運び、創作歌舞伎を披露するとともに後輩たちへ「日々精いっぱい生きることの大切さを伝えたい。そうすることで素晴らしい未来を見つけることができる」とエールを送った。
ふるさと観光大使の委嘱状を受け「二十数年、古里と距離があった。コロナ禍をきっかけに自分を振り返る時間が生まれ、鶴岡市のために何かできることがないか考えた」と思いを語った。
9月20日に羽黒山、21日に善寳寺(鶴岡市下川)と2つの五重塔を舞台に特別奉納公演を披露するなど、積極的に地元での活動に関わっている。「自分で言うのもなんですが、関西の人たちから人気がある。ファンが鶴岡を訪れるきっかけになれば」と話す。
屋号は成駒屋。歌舞伎の動きを取り入れた書籍「なりきり歌舞伎体操」(ポプラ社)のモデルを務め、「歌舞伎」「和」からの学びをテーマにした体験型ワークショップの講師として全国で活動中。東京都在住、42歳。
2022年(令和4年) 10月5日(水)付紙面より
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高知県で開催される「第34回スポーツ祭典・第56回全国軟式野球大会」(10月22、23日、新日本スポーツ連盟など主催)に、鶴岡田川地区の社会人チーム・PLAYERSが東北地区代表として出場する。同大会には初出場で、チームは「まずは1回戦突破」と闘志を燃やしている。
東北地区予選会は9月25日に宮城県大崎市で行われ、東北各地から4チームが出場。PLAYERSは初戦を不戦勝で勝ち進み、決勝戦は地元大崎市の福芳クラブと対戦した。攻撃では四球で出塁し、好機の安打で確実に加点するなど6回以外は毎回得点。11―3で大勝した。
今月7日にオンラインで組み合わせ抽選会が行われる予定で、参加チーム数などはまだ公表されていない。東北地区で唯一の出場にPLAYERSの小松紘之監督は「守備の軸のバッテリーがしっかりしている。主戦の五十嵐祐太投手は完投も狙え、彼の出来次第で展開が変わりそう。まずは1つ勝てるよう頑張りたい」と抱負を述べた。
大会は高知市総合運動場野球場など2会場で行われる予定。
2022年(令和4年) 10月5日(水)付紙面より
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鶴岡市由良地区の和太鼓グループ「八乙女太鼓」(佐藤誠信代表)が設立10周年の節目を記念して2日、同市の出羽三山神社に演奏を奉納した。出羽三山の開祖・蜂子皇子と由良にまつわる伝説をもとに、さまざまな縁に感謝しながらオリジナル曲を羽黒山頂で響かせた。
由良コミュニティセンターの改築の際、旧コミセン倉庫に大太鼓を含む和太鼓が使われずに保管されていたことをきっかけに、由良地域協議会「ゆらまちっく戦略会議」(齋藤勝三会長)が呼び掛けて2012年9月に結成した。現在は小学1年生から60代まで約20人が所属し、地元の各種行事やフェスティバルへの参加で勇壮な演奏を披露し活躍している。
この日は、三神合祭殿前の鏡池の清掃に参加した後、メンバー9人が由良の海を表現した「四季彩」と地元の春祭りをモチーフにした「春波」の2曲を合祭殿に向けて演奏。大勢の参拝客らから拍手を受け、奉納後には同神社から感謝状が贈られた。
由良地区は、宮中を逃れて京都・丹後の由良から日本海を北上した蜂子皇子が、鶴岡の由良海岸で8人の乙女の神楽に引かれて上陸したと伝えられ、由良海岸の八乙女洞窟と鏡池とは地下でつながっているとの伝説もある。梅津誠崇副代表は「いろんな縁と多くの方々の応援で今があり、感謝を伝える奉納演奏ができ感無量。今後も太鼓で元気を届けていきたい」と話した。