2024年11月30日 土曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2022年(令和4年) 10月20日(木)付紙面より

ツイート

北前船寄港地フォーラムinパリ 歴史的意義 世界に発信 日本の食文化 今後の可能性探る

 江戸期から明治期にかけ遠隔地交易の主役だった北前船の寄港地関係者らが交流を深める「北前船寄港地フォーラムinパリ」が18日、フランス・パリのルーブル美術館中講堂で開かれ、酒田市の丸山至市長はじめ約270人が出席。北前船がつないだ食材「昆布」など日本の食文化の今後の可能性を探るとともに、北前船の歴史的意義を世界に向けて発信した。

 海外でのフォーラムは2018年5月の中国・大連以来、2回目。「日本の食文化を世界に」をテーマにした今回のフォーラムでは、京都市の料亭「菊乃井」主人の村田吉弘さん(NPO法人・日本料理アカデミー理事長)、福井県の昆布専門店「奥井海生堂」社長の奥井隆さんが和食についてスピーチ。新型コロナウイルス感染症収束を見据えた新たなインバウンドの可能性に関する講話に続き、酒田、鶴岡両市をはじめ全国自治体が観光・文化の取り組みを紹介した。

 席上、フォーラムを主催する北前船交流拡大機構で名誉会長を務めている新田嘉一平田牧場グループ会長のメッセージを、同社取締役の田畑道子さんが代読。「15年前に酒田で始まったフォーラムは国内に留まることなく、4年前に中国で、このたびは世界中の人々が憧れるフランスでの開催となった。これほどの喜びはない。世界中を駆け巡る時でも、パリに向かう私の心はいつも特別な高揚感にあふれていた。1991年には貴国で求めた愛馬『カーリーナ』が仏オークスで優勝したことも大変な名誉」とし、「酒田には私がつくった観光施設『相馬樓』があり、そこでは17代中村勘三郎さんの教えを受け継いだ酒田舞娘(まいこ)が各地から訪れる観光客の『おもてなし』をしている。ぜひ皆さんにもご覧いただきたい」と紹介した。

 次回フォーラムは来年2月、沖縄県で開かれる予定。

酒田舞娘と共に登壇し、新田会長のメッセージを代読する田畑さん=18日、フランス・パリのルーブル美術館(剱持伸庄内ゴルフ倶楽部支配人提供)
酒田舞娘と共に登壇し、新田会長のメッセージを代読する田畑さん=18日、フランス・パリのルーブル美術館(剱持伸庄内ゴルフ倶楽部支配人提供)


2022年(令和4年) 10月20日(木)付紙面より

ツイート

酒田「豊里十里塚線」4車線完成 26日供用を開始

 酒田市上本町から山居町区画で進められてきた都市計画道路「豊里十里塚線」(県道吹浦酒田線)の4車線化工事が完成し、26日に供用を開始する。

 電線の地中化による都市計画道路の4車線化(片側2車線)は1997年度に着工し、道路の拡幅と新井田川に架かる「新内橋」の建て替え工事を進めてきた。延長は708メートル(うち橋梁は89メートル)。道路の幅員は33メートルで車道の両側に幅5・5メートルの歩道を設置した。総事業費は約90億円。当日は午後1時半の供用開始となる。

 県庄内総合支庁道路計画課では「26年の歳月を経て完成した。電線地中化による都市景観と酒田市中心部の円滑な交通の流れを期待したい」と話している。

バリケードをはずし、供用を開始する酒田市山居倉庫前の豊里十里塚線=撮影協力・ホテルリッチ&ガーデン酒田
バリケードをはずし、供用を開始する酒田市山居倉庫前の豊里十里塚線=撮影協力・ホテルリッチ&ガーデン酒田



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field