2022年(令和4年) 10月22日(土)付紙面より
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プロ野球新人選手選択(ドラフト)会議が20日、都内で行われ、酒田市の酒田南高校3年の田村朋輝投手(18)=184センチ、84キロ、右投げ右打ち=が読売巨人軍から育成2位で指名された。東京都八王子市出身の田村投手は地元球団からの指名に「巨人は小さい時から見てきたチームなのでうれしい。まっすぐを武器に戦うことができる投手を目指したい」と抱負を語った。
田村投手は小学2年生の時、友人の父親に誘われて地元の軟式チーム「松が谷ジャガーズ」に入団しその後、硬式チーム「町田リトルシニア」で活躍。地元の中学を卒業後、2020年4月に酒田南に進学して1年夏からメンバー入り。2年春からはエースナンバーを背負い、最速152キロの速球と切れのあるスライダーを武器に昨年春と秋の県大会を制する原動力となった。今春は準優勝、今夏は3回戦で敗退したが、東海大山形打線から10回11奪三振を奪う力投を見せた。
田村投手はこの日、齋藤法明校長、北川泰俊監督、八王子から駆け付けた父・有史さん(48)、母・晴代さん(47)と共に校内でドラフト会議中継を見守った。支配下ドラフトが終了し育成ドラフトがスタート。午後7時半ごろに吉報が届いた。
田村投手は「支配下指名を期待していたが、まずはほっとした。巨人は伝統あるチーム。チームの顔になれるように頑張りたい」と述べた上で、「これまで育ててくれた両親、野球を教えてくれた監督・コーチに感謝」と。そして「フォームが安定していない部分があり、体も完成していない。もっと成長したい」と気を引き締めた。
同席した齋藤校長は「複雑な気持ちと思うが、プロ野球選手としてのスタートラインに立つことができたのは事実。これからの頑張りに期待する」、北川監督は「育成での指名となって悔しいと思う。この悔しさを持ってプロでも頑張ってくれると思う。これからの活躍に期待する」とそれぞれ激励した。
中継を見守った有史さんは「これまで支えてくれた皆さんに恩返しできる選手になってほしい」と話した。
2022年(令和4年) 10月22日(土)付紙面より
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映画上映機能付き交流スペースとして来年3月下旬に再オープンする「鶴岡まちなかキネマ」を応援しようと、荘銀タクト鶴岡(鶴岡市文化会館)は来月5日に「タクト1dayシネマ」を開催する。
映画の楽しさや面白さを広く知ってもらおうと一日限りの映画祭を企画した。当日は同会館で2作品、同市山王町のカフェ「古今cocon」で2作品、同町のコミュニティスペース「みちくさ舎」で1作品の映画をそれぞれ上映する。
荘銀タクト鶴岡で上映する映画は「20歳のソウル」と「息ができない」。「20歳―」は市立船橋高校(千葉県)を舞台に吹奏楽部の絆が生んだ希望と感動の実話を映像化した作品。上映後に秋山純監督の舞台あいさつや、羽黒高校の各文化部や鶴岡工業高校の吹奏楽部などによるスペシャルステージを予定している。「息が―」は鶴岡市出身の映画監督・冨樫森さん初の自主製作映画で、大部分が鶴岡市内で撮影された。上映後、冨樫監督や出演者によるトークイベントが行われる。
古今coconでは「おこんじょうるり」「劇場版ごん」のコマ撮りアニメ2本立てを上映する。「おこんじょうるり」は浄瑠璃で病を治すキツネと老婆の交流を描いた短編人形アニメ。「劇場版ごん」は児童文学「ごんぎつね」をストップモーション・アニメ化した短編となっている。
みちくさ舎では建築家夫婦の日常を追ったドキュメンタリー「人生フルーツ」が上演されるが、チケットはすでに完売している。
上映時間は「20歳のソウル」が午前10時から。「息ができない」は午後4時から。鑑賞料(全席指定)は1作品につき一般1500円、大学1000円、高校生以下500円。「おこんじょうるり」「劇場版ごん」は1回目が午前10時、2回目は午後3時半から。鑑賞料は2作品で一般1000円、高校生以下500円。
このほかのイベントは、荘銀タクト鶴岡でアニメーションの仕組みを知る親子ワークショップが開かれる。午後1時半開始で対象は小学生と保護者。定員は先着20人程度で要予約。料金は1人500円。古今coconでは子ども服交換会や紙芝居など「つながるマルシェ」を開催する。午前10時から午後4時までで入場無料。
また、荘銀タクト鶴岡と山王商店街のコラボでまち歩きスタンプラリーが行われ、対象店舗3カ所のスタンプを集めると豪華景品が当たる抽選会へ参加できる。時間は午前11時?午後6時。景品がなくなり次第終了。
映画のチケットは荘銀タクト鶴岡や古今cocon、阿部久書店(山王町)などで販売しているほか、同会館ホームページでも購入可能。購入の際、学生は学生証が必要となる。問い合わせは荘銀タクト鶴岡=電0235(24)5188=へ。