2024年(令和6年) 8月13日(火)付紙面より
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第106回全国高校野球選手権大会は5日目の11日、1回戦4試合が行われた。本県代表の鶴岡東は聖光学院(福島)と東北勢同士で対戦し、2―1で競り勝った。主戦の櫻井椿稀投手(3年)が116球の無四球で完投、打撃では2点適時打を放つなど投打にわたって活躍した。鶴岡東は大会9日目の15日、2回戦第3試合で、西東京代表の早稲田実業と対戦。
◇1回戦
鶴岡東
002000000 2
000000010 1
聖光学院
(鶴)櫻井―億田(聖)高野、古宇田―佐藤▽二塁打=松下(鶴)
鶴岡東は3回、この回先頭の秋田が左前安打で出塁すると、続く丹羽の犠打が敵失を招き無死一、二塁の好機。松下がきっちり送った後、日下が三振に倒れ、2死二、三塁で4番の櫻井が左前に運び2点を先制した。
その後、両チームの主戦がギアを上げ、互いに得点を許さない緊迫した試合となった。鶴岡東の先発櫻井は多彩な変化球で要所を締め、8回に1点を失ったものの大きく崩れることなく完投。最終回は1死一、二塁の場面でダブルプレーに仕留めるなど守備陣も堅い守りを見せ無失策だった。
2024年(令和6年) 8月13日(火)付紙面より
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庄内町の夏祭り「第3回しょうない氣龍祭」が11日夜、県道44号沿いの目抜き通りで繰り広げられた。今年は辰(たつ)年を記念し、同じく龍の伝承が残る秋田県仙北市「たざわ湖・龍神祭り」の辰子龍も参加してパレード。フィナーレでは祭りのシンボルである「飛龍」と「姫龍」のダイナミックな演舞が披露され、沿道に詰め掛けた見物客を楽しませた。
氣龍祭は、2019年に終了した夏宵まつりに代わり企画された夏祭り。祭りのメインとなるのは同町深川地区に古くから伝わる「金沼飛龍伝説」をモチーフに制作・改修された2匹の龍。飛龍は全長40メートルで、頭部が高さ3・5メートル、長さ4・6メートル、幅2・9メートル。姫龍は全長30メートルで、頭部が高さ1・5メートル、長さ2メートル、幅1メートル。
この日の祭りはあまるめ飛龍太鼓の力強い演奏をバックに、頭部に大滝正博町観光協会長と富樫透町長を乗せ、有志の小学生約80人が引く飛龍と姫龍が入場し幕開け。担ぎ手12人が参加し、辰子龍も会場を練り歩いたほか、飛龍伝説を題材にした「飛龍囃子(ばやし)」の音色に合わせ、踊り団体約250人によるダンスパフォーマンスなどが繰り広げられた。
時折小雨が降るあいにくの天気となったものの、祭りのフィナーレでは飛龍と姫龍が爆竹やドラを打ち鳴らしながら気合の掛け声とともにダイナミックな舞を披露。最後にサプライズ花火が打ち上げられ、沿道に詰め掛けた見物客から大きな拍手が送られていた。
一方、町ギャラリー温泉「町湯」前駐車場を会場に行われた屋台村には、キッチンカーなど約30店が出店。大勢の客でにぎわっていた。
2024年(令和6年) 8月13日(火)付紙面より
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新型コロナ禍以前に酒田市中心部で行われていた夏の風物詩「酒田湊・甚句流し」を踏襲したイベント「さかた夏の縁日まつり」が11日、同市の中通り・大通り両商店街で行われた。酒田の繁栄ぶりを唄う「酒田甚句」の音色が流れる中、踊り手が舞を披露、夏の港都を熱気が包んだ。
甚句流しは、「しゃん酒田はよい港/繁昌じゃおまへんか」と唄う酒田甚句に合わせ、踊り手が練り歩く催しとして1995年にスタートした。2000年からは若い世代の参加を促すため、アップテンポにアレンジした曲で創作ダンスを踊る「S―Jinku」も導入。コロナ禍以前の19年まで「酒田花火ショー」とともに「酒田港まつり」として開いていた。
酒田観光物産協会(西村修会長)や地元商店街などで組織する実行委員会(実行委員長・西村会長)が22年、中心市街地の活性化など狙いに全面リニューアル。3年目の今年は酒田甚句踊り、S―Jinkuとともに▽ミュージックフェスティバル▽はたらく車大集合▽浜田小児童による伝統芸能披露―のほか、中央公園や大通り緑地ではビアガーデンも行われた。
このうち甚句踊りは、大通り商店街約300メートル区間を周回する輪踊り形式で実施。そろいの浴衣や法被を着た民舞団体や小学校、職場グループが参加したほか、飛び入りコーナーも設けて「酒田甚句」に合わせ午後6時ごろから舞を披露。日中の暑さが残る中、沿道にはうちわを手にした市民、帰省客らが押し寄せて夏の酒田を満喫していた。