2024年(令和6年) 8月20日(火)付紙面より
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第31回赤川花火大会が17日、鶴岡市の赤川河川敷で行われた。用意された5万席は県内外から訪れた観客で満席。約1万2000発が打ち上げられ、夜空を彩る大輪の花が観客を魅了した。
赤川花火大会は公益社団法人鶴岡青年会議所(鈴木俊将理事長)などで組織する実行委員会(木曽亮慧委員長)が主催。今回のテーマは「新花(しんか)~感動と希望を未来に紡ぐ~」とした。
午後7時15分、カウントダウンとともに打ち上げ開始。オープニング「Hide and Seek!」(かくれんぼ)では、スターマインと割物(わりもの)花火の競演でまばゆい光が赤川の夜空を照らした。恒例のコラボ花火は絶賛公開中の映画「劇場版モノノ怪 唐傘」の世界観をイメージ。音楽とともに打ち上げるミュージックスターマインが幻想的な世界を生み出した。
また、今回は全国の花火師が技術を競い合う「花火競技会」が5年ぶりに復活。10号玉を2発打ち上げる「割物花火」、音楽に合わせて色彩豊かに表現する「デザイン花火」の2部門が繰り広げられた。
大会終了後、木曽実行委員長は「昨年の30回記念大会に負けないほど盛り上がった。1年間頑張ってきたかいがあり感無量。昨年に続いて実施した分散退場も観客の皆さんの協力でスムーズにいった。心から感謝したい」と話していた。
花火競技会の結果は次の通り。
▽割物花火の部=1マルゴー(山梨県市川三郷町)2伊那火工堀内煙火店(長野県飯島町)3菊屋小幡花火店(群馬県高崎市)
▽デザイン花火の部=1アルプス煙火工業(長野県飯田市)2太陽堂田村煙火店(長野県茅野市)3佐藤煙火(宮城県岩沼市)
2024年(令和6年) 8月20日(火)付紙面より
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鶴岡の夏を踊りで盛り上げる「おぃやさ祭り」が18日、鶴岡市の山王通りで行われた。華やかな衣装に身を包んだ子どもから大人までの踊り手たちが、歩行者天国となった山王商店街で躍動感あふれる熱い踊りを披露した。
江戸時代から明治初期にかけて盛んだった鶴岡の盆踊り文化の復活を目指し、踊り団体や商店街などで実行委員会(和田力委員長)をつくり、2005年から開催。今年で20回目を迎え、鶴岡市を中心に酒田市や県外から17団体約300人が出演した。
昼の部では2会場で各団体それぞれが、用意した曲で踊りを披露。午後4時半からの夜の部では恒例の「庄内はえや節」の生バンド演奏による流し踊りが行われ、各団体がオリジナルの振り付けと独自の演出でエネルギッシュなパフォーマンスを繰り広げ、沿道に集まった市民を楽しませた。
オープニングでは県外の団体も参加し、大旗の旗振りの妙技を披露。路上を覆い尽くすように振られる圧巻のパフォーマンスで観客から大きな拍手が送られた。
開会あいさつで和田実行委員長は「20回の節目を迎えることができたのは、多くの方々の支援のおかげ。若い人たちの力でずっと続けていきたい」と感謝を伝えた。昨夏の祭りを見て、格好良さに引かれて踊りを始め、初出演した大山小6年の佐藤真帆さん(11)は「みんなと踊るのが楽しくて、たくさんの人たちから見られて気持ちいいです」と汗を流しながら話した。
2024年(令和6年) 8月20日(火)付紙面より
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県内外の小学生サッカーチームが参加する「東日本大震災復興支援プロジェクトU―12交流戦」が17、18日の両日、庄内町八幡サッカー場で行われた。夏の強い日差しの中、選手たちがゴールを目指し、熱戦を繰り広げた。
鶴岡市櫛引地域を拠点とするサッカークラブ「サルバトーレ櫛引」を運営するNPO法人サルバトーレ櫛引が主管、鶴岡地区サッカー協会の主催で2012年に初めて開催。東日本大震災で被災しサッカーができなくなったチーム・選手から庄内地方でサッカーを楽しんでもらおうと、順位なしの交流戦形式で実施している。対戦経験の少ない県外のチームと試合をすることによる地元選手の強化・育成も目的の一つ。今回は総合電設業・渡会電気土木(鶴岡市下山添、丹治真彦社長)が地域貢献の一環として協力、ドローンで上空からの映像を提供するなどサポートした。
今回は地元庄内から3チーム、県内内陸や宮城県や福島県など6チームの計9チームが参加。8人制15分ハーフ、選手交代の制限なしのルールで、同じ地域のチーム同士を避けた組み合わせで交流した。
このうち、17日は12試合が行われ、選手たちは互いに声を掛け合いながら、懸命にボールを追いかけ、ゴールを目指していた。午後からはJリーグ・京都サンガFC(現・京都パープルサンガ)や大宮アルディージャでプレーした元プロサッカー選手・渡邉大剛さんによるサッカークリニックも行われた。
2024年(令和6年) 8月20日(火)付紙面より
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酒田市美術館(石川好館長)で開催中の企画展「シルバニア村のおいしい時間」で19日、来館者1万人を達成し、セレモニーが行われた。節目の来館者となった森谷優希さん(28)=大阪府茨木市、会社員=と友美さん(26)=東京都八王子市、同=姉妹に記念品が贈られた。
「シルバニアファミリー」は1985年、女の子向けおもちゃとして玩具会社「EPOCH(エポック)」(本社・東京都)が発売したドールハウスシリーズ。かわいらしさと細部にこだわったデザインが人気を呼び、世界70カ国以上の国と地域で愛されている。酒田市美術館では調理器具や食器、食べ物のデザインに込められたこだわりに着目し、今回の企画展を先月20日から開催している。
担当者によると、今回のシルバニアファミリー展には、初日から親子連れやカップルなどが数多く訪れており、昨年7月1―8月27日に開催され、約1万6000人が入場した「サンリオデザイナーのおしごと展」よりも早いペースで1万人を達成。「先日の大雨被害もあり、足が遠のくのではと思っていたが、逆に『癒やされにきた』という来館者もいた」という。
この日は会場入り口の大型展示の前で記念セレモニーが行われ、市美術館を管理運営する公益財団法人さかた文化財団の宮崎和幸事務局長が、森谷さん姉妹に「シルバニアファミリー展大図鑑」や「きいちご林のお家」など書籍や大型フィギュアセットなどの記念品4点を手渡した。
2人は鶴岡市家中新町の実家に帰省中に訪れたといい、優希さんは「以前から帰省した時には酒田市美術館を訪れていた。小さい頃から好きなのでうれしい」、友美さんは「2人でよく遊んでいたシリーズなので、1万人目になれたのは幸運」とそれぞれ喜んでいた。展示は来月8日まで。