2024年(令和6年) 10月16日(水)付紙面より
ツイート
「鶴岡映画祭」が14日夜、鶴岡市の赤川河川敷で行われた。会場には縦6メートル・横11メートルの大型スクリーンが登場。市内の高校生が制作した動画と、懐かしい名作映画「スタンド・バイ・ミー」のナイトシネマを楽しんだ。
動画作品を通して鶴岡の未来を考える機会をつくろうと鶴岡青年会議所(鈴木俊将理事長)が企画した。三川橋側のサッカー場に大型スクリーンとゆったり座れる椅子を設け、秋の夜長に映画が楽しめる会場をセッティングした。
この日は夕闇が迫る午後5時45分に高校生の動画コンテストで「幕開け」。致道館高校や羽黒高校の生徒が制作したノミネート6作品をスクリーンに映し出した。「鶴岡市山五十川で四季を楽しむ」「鶴岡と、自然と空と。」といったタイトルで生まれ育った古里の魅力を詰め込んだものなど、どれも力作ぞろい。会場に集まった高校生や一般市民の投票制で優秀作を選んだ。
この後、1986年公開のアメリカ映画「スタンド・バイ・ミー」(スティーブン・キング原作)を上演。ウィル・ウィートン、リバー・フェニックス、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネル、キーファー・サザーランドら実力派俳優が演じる名作を鑑賞した。
訪れた市民は「野外コンサートは経験したが、野外映画は初めて。少し肌寒かったけど月夜に照らされながら趣があって良かった」と感想を話した。
2024年(令和6年) 10月16日(水)付紙面より
ツイート
第22回県少年少女ピアノコンクール本選が12日、庄内町の響ホールで行われ、各地区予選を通過した児童生徒らが日頃の練習の成果を競った。
子どもたちの技術向上と練習発表の場として実行委員会を組織して毎年開いている。先に行われた山形、鶴岡、酒田の各地区予選を勝ち抜いた計87人が本選に出場した。
東京藝術大教授で大阪音楽大特任教授の有森博氏を審査委員長にピアニスト3氏が審査。児童生徒たちは曲の難易度が異なる7つのコースに分かれ、上位入賞を目指して会場いっぱいに軽やかなピアノの音色を響かせていた。
結果は次の通り。
◇チャレンジa▽金賞=石黒咲良▽銀賞=安彦結庵、劉蘇静翕▽銅賞=渡部鶴丸、佐藤有真、長沼倫花▽奨励賞=土田成、須藤顕久、伊藤澄▽努力賞=小川舞子、佐々木奏、今野叶望
◇チャレンジb▽金賞=工藤弘結▽銀賞=松田拓実、吉田汐穂▽銅賞=中村駿之介、山川桜心、上野梨琴▽奨励賞=齋藤麗愛、東海林杏、齋藤紗來▽努力賞=五十嵐大貴、佐藤加奈子、渡辺稜央、阿久根一乃
◇Aコース▽金賞=本間晴▽銀賞=菊地碧琉燈、奥山美咲妃、冨樫樹暖▽銅賞=中島凛、庄司智咲、田中一帆、佐々木暖▽奨励賞=照井新大、大江沙南、齋藤煌、寒河江美緒、長澤亘希▽努力賞=伊藤圭、安彦伊織、有路彩悠、折井漣、加賀山実里
◇Bコース▽金賞=岡本晋▽銀賞=山口亜琉羽▽銅賞=丸谷亮太▽努力賞=遠谷羽菜、日向柚稀
◇Cコース▽金賞=工藤理央▽銀賞=高橋怜音▽銅賞=小林海慈▽奨励賞=大林もも▽努力賞=深瀬友那
◇Dコース▽金賞=林恭佑▽銀賞=中村文音▽銅賞=武田明里▽奨励賞=青柳美香
◇Eコース▽銀賞=高橋淑
2024年(令和6年) 10月16日(水)付紙面より
ツイート
幼少の頃に口ずさんだ数多くの童謡作品を世に送り出して今年3月、92歳で亡くなった峯陽さんが酒田の情景を思いながら作曲した「酒田酒呑(の)み唄」を参加者全員で歌う音楽イベントが12日、酒田市の酒田駅前交流拠点施設「ミライニ」で開かれ、集まった約20人の市民が歌声をそろえた。
このイベントは、1960年代に全国的に流行した歌声喫茶を通し市民相互に交流を深める「酒田うたごえ喫茶」(高橋治代表世話人)の例会で実施。「オバケなんてないさ」「誕生日のうた」など都内で童謡を多く制作した峯さんは30年ほど前、講演のため同市を訪れこの際、市内の保育園に勤務していた齊藤惠さん(76)=同市上餅山=がアテンドした。反省会の席上、峯さんが「手拍子で歌える『呑み唄』を作ろう」と提案。齊藤さんが作詞を担当し、それに峯さんが曲を付けた。
「―呑み唄」は4番まであり、▽鳥海山にたねまきじいさん顔出せば 菜の花 サクラの 春の酒▽庄内浜にイカつり船の灯がゆれりゃ 花火だ 祭りだ 夏の酒▽庄内平野に稲穂が黄金にかがやけば 豊年まんさく 秋の酒▽最上川に白鳥たちが飛んでくりゃ 地吹雪荒れてる 冬の酒―と四季それぞれに酒田の情景を歌っている。
峯さん、齊藤さんのコンビはこの歌のほかにも「鳥海山の歌」「最上川の子守歌」など制作、齊藤さんが主宰し毎年春に市内などで開催している音楽イベント「あったかコンサート」で披露してきた。が、「『呑み唄』はコンサートの趣旨に合わないため、歌うことは長くなかった」(齊藤さん)と笑う。
この日は市民約20人が参加。ギタリストの市原正弘さん(67)=同市末広町=の伴奏で「呑み唄」のほか、「鳥海山の歌」をはじめ童謡、歌謡曲など声高らかに歌い上げた。高橋代表世話人は「晩酌の時に思い出して口ずさんで」と。齊藤さんは「峯さんは『手拍子を打ち元気になろう』と言っていた。歌うことでより多くの人から元気になってほしい」と話した。
2024年(令和6年) 10月16日(水)付紙面より
ツイート
「みんなで楽しむボッチャ交流会」が14日、鶴岡市の藤島体育館アリーナで行われた。
東京オリンピック・パラリンピックで鶴岡市がドイツ・ボッチャチームのホストタウンになったことを機に、障害者スポーツの普及と共生社会に理解を深めようと鶴岡市身体障害者団体協議会(佐藤満子会長)が企画した。
交流会には同協議会の家族や友人、一般市民ら約100人が参加。3人編成の24チームを編成し、体育館の6コートでボッチャ競技を楽しんだ。
今ではすっかりルールを熟知している参加者が多くボールを巧みにコントロール。ナイスプレーに会場は歓声と笑顔があふれた。
佐藤会長は「ドイツチームのおかげで(ボッチャが)市民に定着してきた。障害者と健常者が楽しく交流するイベントとして今後も盛り上げていきたい」と話した。結果は次の通り。
▽順位=1藤島身障Aチーム2かいじゅうチーム3鶴身協Eチーム