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荘内日報ニュース


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2024年(令和6年) 11月17日(日)付紙面より

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「しあわせ鳥見んぐ」定期船とびしまにラッピング 飛島で、羽を伸ばそう 趣味系漫画のPR効果に期待 来秋まで運航

 酒田市定期航路事業所(中條和志所長)は15日、県内在住の漫画家・わらびもちきなこさんが月刊誌で連載中のバードウオッチング漫画「しあわせ鳥見(とりみ)んぐ」のキャラクターを船体にラッピングした定期船「とびしま」(253トン、定員230人)を公開した。船内の一部にもキャラクターのパネルが設置され、乗船時も楽しめる。ラッピング船は今月16日から来年9月ごろまで運航される。

 わらびもちさんは本県在住。月刊誌「まんがタイムきらら」(芳文社)に連載している「しあわせ鳥見んぐ」は、県内を舞台に女子大生らが野鳥観察「鳥見」を楽しむ物語。これまでに単行本が3巻刊行されており、趣味系漫画として多くのファンを獲得している。

 作品に定期船とびしまや飛島などが取り上げられた縁で、昨年7月ごろから同事業所とわらびもちさんとの交流が始まり、今年春にはキャラクターをふんだんに配した「とびしまさんぽガイドマップ」を作成。ガイドマップのイラストを使ったポスターなどを展示している同事業所の「しあわせ鳥見んぐコーナー」には大勢のファンが訪れている。ラッピング船はこうした交流から実現したもの。

 今年9月6日―11月14日に行われたとびしまの定期検査に合わせて作業が行われ、それぞれ船体側面の右舷側に飛島出身の「時庭翼」、左舷側に「宮内すず」のラッピングが施された。ウミネコに囲まれながら双眼鏡を持つ描き下ろしのイラストで、いずれも縦横約4メートル。一方、船内の客室後方通路には2人の高さ約150センチの等身大パネルや作品内でキャラクターたちが勝浦港に立つ場面のパネルが展示され、ファンならずとも楽しめるものとなっている。

 中條所長は「漫画をきっかけに楽しみながら飛島について学んだり、実際に訪れてもらえれば」と話していた。

船体にラッピングされたキャラクター
船体にラッピングされたキャラクター

等身大パネルなどが展示された船内
等身大パネルなどが展示された船内


2024年(令和6年) 11月17日(日)付紙面より

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担い手不足 米の消費拡大 解決するには… 朝六小5年生 農業問題調べ披露

 農業問題を考える鶴岡市朝暘第六小学校(難波剛彦校長)の「調べる学習」が14日、同校で行われた。5年生の児童が農家の担い手不足や米の消費を拡大するためにどうすればよいのか学習してきた成果を発表した。

 「調べる学習」は今年4月から取り組んできた。5年生111人が4~5人ずつの班を組み▽高齢化による農家の減少▽若手の担い手不足▽米の消費拡大―の3つの課題についてインターネットや専門書を使って調べた。学習成果はポスター大の大きな用紙に分かりやすくまとめ、この日、生産農家や保護者を学校に招待して披露した。

 農家の減少と担い手不足について子どもたちは「スマート農業と農業DXで労力の省力化をどんどん進めるべき」「農業=肉体労働というイメージをなくすことが必要」、米の消費拡大については「米ぬか成分を配合したシャンプーやリンスを開発する」「米を原料にライスビールを製造している所もあるので参考にする」「米粉スイーツを作ったり、もっと米飯給食を多くして消費量を増やす」と提言した。

 子どもたちのアイデアに保護者は「当たり前のように作ってきたお米が将来的にどうなっていくのか。農業の課題や現状を知ることはとても大切。どの班もよく調べて勉強したと思う」と感想を話した。

 5年生は学校近くの学習田「パワフル田」で生産農家の指導を受けながら、今年5月につや姫の田植え、10月に収穫を体験した。お昼の給食は、自分たちが収穫した新米を会食し実りの秋に感謝した。

自分たちが考えた解決策を生産農家や保護者に伝える5年生
自分たちが考えた解決策を生産農家や保護者に伝える5年生


2024年(令和6年) 11月17日(日)付紙面より

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草月流・布川さん新たな試み 10日間の花チャレンジ エスモール 24日まで“入れ替え”展示

 いけばなの草月流師範・布川珀翠(本名・美與子)さん=鶴岡市馬場町=の作品展「花と語り合う日々~10日間の花チャレンジ~」が15日から同市のエスモール1階の展示空間で始まった。一度に4作品を展示し、翌日から1作品ずつ作品を入れ替えるチャレンジを行う。

 50年ほど前、茶道を習っていた布川さんは、花でもてなす必要性を感じていけばなも志し、自由な作風が自分に合っていると、草月流を学んだ。草月流山形支部長などを歴任、現在は草月流師範会理事、日本いけばな芸術協会特別会員、鶴岡市芸術文化協会理事などを務めている。

 今年、喜寿を迎え、さらに新しいことに挑戦し、形に残す表現方法をしようと、これまで周囲の人が行ったことのない“10日間チャレンジ”を企画。初日はモノトーンでデザインがさまざまなストローにチョコレートコスモスをリズミカルに挿した作品など4点を展示した。中でも目を引くのは、日本被団協のノーベル平和賞の受賞に寄せて、一番大好きな花だという白いカラーで凛とした人の姿を、カスミソウで人々の涙の数を、ピンクのユリで平和な日々を願う心をイメージしたもので、作品にはもう一つの顔でもあるステンドグラス作家として制作した折り鶴を添えた。

 作品の入れ替えは、夜や開店前などに行い、最終的にはめでたい喜寿をイメージし、さらなる羽ばたきを表現する作品にしようと構想しているという。布川さんは「自分へのエールになるような作品を生けたい。何度も見に来て楽しんでいただけるよう最終日まで頑張ります」と話していた。

10日間、毎日1作ずつ作品の入れ替えをする“花チャレンジ”を行う布川さん
10日間、毎日1作ずつ作品の入れ替えをする“花チャレンジ”を行う布川さん


2024年(令和6年) 11月17日(日)付紙面より

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楽しいペン彩画とデジタル画 鶴岡 みずぐちさんと讃岐さん二人展

 庄内で活躍するペン彩画とデジタル画のアーティストによる「二人展」が14日から鶴岡市文下のトヨタカローラ山形「ふれあいギャラリー鶴岡」で始まった。それぞれの個性や作風を生かしたイラスト40点余りが訪れた人を楽しませている。

 展覧会を開いたのは庄内町在住の「絵日記アーティスト」みずぐちみきさんと、酒田市でデザイン会社を経営する「おばけアーティスト」おばけの時間こと讃岐賢さん。みずぐちさんが讃岐さんに名刺の作成を依頼したことから、共通の趣味であるアートで意気投合し、合同の作品展が実現した。

 みずぐちさんの本業は遺品整理をはじめとする生活収納アドバイザー。美大出身で、水彩画や油絵などを制作していたが、1年ほど前からペンと色鉛筆で見た建物や風景、動物、食べたものなどの緻密なイラストを絵日記にして、インスタグラムで発信している。今年7月には絵日記の講師や仲間と共に東京・銀座の画廊でグループ展も開催した。横位置のA4サイズの紙にイラストをレイアウトするのが難しくもあり楽しいという。

 讃岐さんは万国共通である白いシーツをかぶったようなお化けの姿をモチーフにしている。iPadに下書きしたものをパソコンに取り込んで着色した20センチ角の正方形作品。ハロウィーンや温泉、花火など季節の風物を盛り込んだものや、バーの店主から依頼を受けて、店主がお化けになったイメージを描いた作品などが飾られた。目の輝きを変えるなど、同じお化けがいないのがこだわりだという。

 会場にはみずぐちさんの友人KIRIさんが、讃岐さんの作品をモチーフに制作したお化けのマスコット人形も展示。訪れた人たちはかわいらしい作品に目を細めながら見入っていた。

 展示は24日(日)までの午前10時から午後6時(最終日は4時)まで。18日(月)は定休日。入場は無料。

ペン彩画の絵日記作家みずぐちさん(右)と「おばけの時間」の讃岐さん
ペン彩画の絵日記作家みずぐちさん(右)と「おばけの時間」の讃岐さん



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