2013年(平成25年) 11月15日(金)付紙面より
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鶴岡市立朝暘第三小学校(渡會晃校長、児童666人)で14日、音楽と組み合わせた「スペシャル読み聞かせ」が行われ、子どもたちを物語の世界へといざなった。
学区内の保護者などでつくる読み聞かせサークル「ダンボのみみ」(五十嵐千秋代表、会員約30人)が読むだけでなく映像や音楽とともに作品を聞いて楽しんでもらおうと、2008年から毎年この時期行っている。6回目の今年は鶴岡市出身のましませつこさんが作画した「てんさらばさらてんさらばさら」を取り上げた。
初日の14日はメンバー12人が訪れ、1、2年の2学年にそれぞれ公演した。このうち2年生の回ではスクリーンに絵本の画像を映し、ピアノとバイオリンで場面に合った効果音や音楽などを奏でながら朗読。この日は同校の本間篤教頭も夫役として特別出演した。子どもたちは歌や音楽を聴きながらスクリーンを食い入るように見つめ、物語の世界に引き込まれていた。
また、今回は初めて物語に関係する羽織や雪下駄、和本、いづめこ人形など約10点の小物を紹介。最後は作品に出てきた歌を子どもたちがメンバーとともに歌って楽しんだ。
2年生の相沢伽耶さん(7)は「読み聞かせは面白かった。歌は覚えられなかったけど、また歌いたい」と感想を話していた。
15日は3―6の4学年に公演する。夫役の朗読は渡會校長が担当する。
2013年(平成25年) 11月15日(金)付紙面より
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「細胞を創(つく)る」をキーワードに、多彩な分野の研究者が集う「細胞を創る研究会」の第6回大会が14日、鶴岡市覚岸寺の鶴岡メタボロームキャンパスで始まった。全国から若い研究者ら約210人が参加して15日まで、生物学や工学、医学、農学、生命倫理などさまざまなテーマで最新の研究成果を発表、情報交換している。
2007年11月に設立された研究会。人間の全遺伝情報であるヒトゲノムの解読完了宣言が行われた03年ごろから、細胞を再構成しようという動きが活発化する中で、それまでばらばらだった研究者たちが交流しようというもの。
大会はこれまで東京、大阪で開き、地方では初。慶應大先端生命科学研究所(鶴岡市)の板谷光泰教授が実行委員長となり、招致した。2日間で基調講演1題、口頭発表が6セッションで計16題、ポスター発表が77題、行われる。
初日の14日の第1セッション「細胞の器を用意する」の冒頭は、立教大の塩見大輔さんがバクテリアの細胞膜を構成するタンパク質の種類と特性などを発表。次々に質問が飛び交い、会場は熱気に包まれていた。
板谷さんは「歴史は浅いが、深く、裾野が広い研究分野。参加者の約半数が学生など、若く、活気に満ちており、刺激的なのかリピーターも多い。国際的な広がりを含め、これからが楽しみ」と研究会の発展に夢を膨らませていた。