2013年(平成25年) 11月20日(水)付紙面より
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鶴岡市の庄内農業高校(石川真澄校長)の生物環境科3年生が18日、近くの市立藤島くりくり保育園の園庭で、自分たちが育てた芝を定植した。来春まで芝がしっかり根付けば、園児たちが安全に遊べるスペースになるという。
同校は昨年初めて、生徒たちが育成した芝を地域へ提供する取り組みを行った。今年は「庄内農業高等学校地域連携協議会」(会長・齋藤泰宏JA庄内たがわ代表理事専務)の地域連携事業として、地域緑化の取り組みとして実施した。同協議会は地元のJAや町内会、出羽商工会、農業関連団体などをメンバーに今年6月設立。庄農高の発展支援と連携による地域活性化に取り組んでいる。
この日は雨が降るあいにくの天候となったが、生物環境科の3年生12人が参加し、同校近くの保育園まで足を運んだ。定植する芝は今年9月から生徒たちが授業で種から育ててきたもの。60センチ×30センチの大きさの芝を約150枚用意した。
生徒たちは分担して芝を運んだり、園庭のスペースに芝を張り付けたり作業を進め、あっという間に14メートル×1・8メートルほどの芝生が完成した。
同校の齋藤仁志さん(17)は「張り合わせるのは大変な作業だったが、自分たちが苦労して育てた芝が地域で役立てばうれしい」と話していた。同園は、同校や鶴岡市役所藤島庁舎のアドバイスを受けながら来春まで芝を管理し、根付いた後に園児たちから遊んでもらうという。
2013年(平成25年) 11月20日(水)付紙面より
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子ども向けの実験や展示をテーマにした「科学まつりin鶴岡」が17日、鶴岡市のマリカ西館市民ホールで開かれ、訪れた大勢の親子連れが実験やものづくりを通して科学に触れた。
科学の楽しさを知ってもらうとともに、科学が文化として地域に根付くことを狙いに、山形大学の「やまがた『科学の花咲く』プロジェクト」が主催、市や鶴岡工業高等専門学校、鶴岡市立加茂水族館が共催した。
この日は午前から小中学生を中心に親子連れが詰め掛けた。会場にはスライム実験や人工イクラ作り、発泡性入浴剤作りなど10種類の実験・工作ブースが設置された。また、ステージでは「実験ショー」が行われ、山大農学部の栗山恭直教授と県サイエンスナビゲーターの有路宏司さんが「燃料電池の仕組み」と「揚力の実験」をテーマに子どもたちに分かりやすい実験を交えて解説した。
このうち「のび?るスライム実験」では、子どもたちがホウ砂や洗濯のりなどを混ぜて自分の好きな色のスライムを製作。作ったスライムが長く伸びると「すごい」と歓声を上げて楽しんでいた。スライム作りに挑戦した酒田市の長南弥真斗君(11)=西荒瀬小5年=は「混ぜているとねとねとになってきてびっくりした。面白かった」と笑顔で話した。