2013年(平成25年) 11月23日(土)付紙面より
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認知症について理解を深める「認知症サポーター養成講座」が22日、鶴岡市の朝暘第六小学校(佐藤清雄校長、児童802人)で行われ、6年生129人が認知症の高齢者への対応を学んだ。
認知症が高齢者にとって身近で誰にでも起こり得る病気であることを知ってもらうとともに、小学生の自分たちに何ができるか考えてもらおうと第六学区社会福祉協議会、市と市社会福祉協議会でつくる第六学区ケア推進担当者らが実施した。この日は同協議会や担当者ら約10人が同校を訪問。6年生を2クラスずつに分け、2回講座を行った。
このうち1組と2組の講座では、市社協地域包括支援センターの南波紀子さんが講師となり、「認知症になると月日や場所、人がわからなくなる」と症状を説明した上で、「環境や周りの人の接し方で症状が変わる」と紹介した。続いてスタッフや同校教諭らが認知症の人への接し方の例を寸劇で披露。子どもたちがグループに分かれ、それぞれ正しい対応の仕方を考えた。
高山瑞希さん(12)は「認知症が脳の病気とは知らなかった。これからは優しく接してあげたい」、金井流星君(12)は「相手に目線を合わせ、優しくゆっくり話しかける。今日の講座はとても勉強になった」と感想を話していた。