2013年(平成25年) 11月30日(土)付紙面より
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鶴岡市立斎小学校(蛸井由美子校長)の3年生が28日、同小学区内の一人暮らしの高齢者宅にそばを届ける配食サービスを手伝った。児童たちがお年寄りに打ちたてのそばと手作りの手紙を渡し、「寒いのでお体に気を付けてお過ごしください」と呼び掛けた。
配食サービスは、斎地区社会福祉協議会(上野均会長)が年3回実施しており、この時期は地元の八ツ興屋そば組合の協力で打ちたてのそばを独居の高齢者宅に届けている。昨年から斎小の児童が参加し、地元住民会や民生委員と共に地域を回っている。
今回は3年生17人が参加。2、3人ずつの6グループに分かれ、斎藤川原や伊勢横内など各地区をそれぞれ担当。大人と一緒に高齢者世帯にそばを届け、学校で書いてきた手紙を渡した。お年寄りたちはかわいらしい訪問者に目を細め、「寒いところ、ありがどのー」と笑顔で受け取っていた。
斎藤川原地区を回った佐藤こよみさん(9)、是谷咲羽さん(9)、渡部凜さん(9)の3人は「寒かったけど、いろんな人からお礼を言われてうれしくなった。長生きしてほしい」と話していた。
2013年(平成25年) 11月30日(土)付紙面より
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鶴岡市藤島地域の幼・保育園、小中学校で28日、「オール藤島産給食」が行われ、地元で生産された農産物を使った大豆カレーなどを子供たちが味わった。
給食の食材が全てそろう藤島地域の農産物の良さを子供たちから知ってもらおうと、地元の青年たちでつくる「鶴岡まちづくり塾藤島グループ」が提案し、初めて実施した。メニューは大豆カレー、大根サラダ、焼き菓子の「すいおうとおからのブラウニー」。約1300食を同地域の市ふれあい食センター・サンサンで調理し、使用したジャガイモ91キロ、ニンジン39キロ、タマネギ87キロ、鶏卵約100個、牛肉14キロなどは全て藤島産。大豆は藤島小4年生が栽培した14キロを使った。焼き菓子は地域内の菓子店が協力して作った。
地域内の4小学校と1中学校には、藤島グループのメンバーが分担して訪れ、子供たちに藤島地域の農業と農産物について説明し、一緒に給食を食べた。このうち長沼小(笠原正三校長、児童41人)には、今回の給食を企画した総括担当の冨樫朋子さん(市職員)が訪れ、「これだけたくさんの食材を賄える地域はなかなかない。藤島って実はとてもすごいところ。もっとみんなに藤島の魅力を知ってもらうために活動していきます」と呼び掛けた。
4年生の阿部嵩史君(10)は「カレーに入っていたジャガイモがとってもおいしい」と話し、オール藤島産給食を楽しんでいた。冨樫さんは「来年度以降もオール藤島産給食を継続していきたい」と話した。