2013年(平成25年) 12月7日(土)付紙面より
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山、川、海の流れを通して自然について学ぶ「天魄山森林自然教室」が6日、鶴岡市の温海地区で開かれた。温海小学校(大塚等校長、児童149人)の4年生が、サケ捕獲体験や採卵の見学を行った。
天魄山の伏流水を利用してサケの稚魚を養殖している庄内小国川漁業生産組合が講師となってサケの捕獲作業の体験、採卵、人工授精の見学を通して生産活動や森の役割、水の大切さを学んでもらおうと、昨年から市温海庁舎産業課と温海小が行っている。
この日は4年生30人が引率の先生と共に同地区の庄内小国川漁業生産組合ふ化場に集合。子どもたちは小国川に遡上(そじょう)しているサケを見学した後、水槽に移動してサケの捕獲に挑戦。逃げるサケを「あっち行った」「これ大きい」などと歓声を上げながら捕まえた。その後、同組合の五十嵐洋司さんが「雄と雌は体や顔の形の違いで区別できる」「1匹の雌に卵は約3000個入っている」などと説明しながら採卵と人工授精を行い、子どもたちが見学した。
その後学校へ移動し、割烹山月の伊藤一義料理長と共にサケを調理。バター焼きやどんがら汁を作って天魄山の恵みを味わった。
阿部柊汰君(9)は「サケのうろこは白色だと思っていたけど、紫や緑などいろんな色があると分かった」、五十嵐彦智君(10)は「小国川にもこんなにサケがいることを知った。川を大切にしたい」と感想を話していた。