2013年(平成25年) 12月10日(火)付紙面より
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鶴岡市の県立加茂水産高校(長谷川賢校長、生徒170人)の生徒たちが6日、加茂地区の一人暮らしのお年寄り宅に手作り弁当を届ける配食ボランティアを繰り広げた。
地域ボランティア活動として毎年行っているもので、この日は海洋資源科食品コースの3年生17人が参加。授業の一環として午前中、ヒジキご飯や大根とタケノコの煮物、ホウレン草の白あえ、厚焼き卵を約3時間かけて調理。実習で製造したサンマの缶詰とともに盛り付け、希望のあった23人分の弁当を準備した。
午後から地区の民生委員ら4人の協力で、生徒たちが4班に分かれて“配達”。このうち斎藤生(しょう)君(18)、佐藤勇樹君(18)、鈴木滉一郎君(18)、遠藤愛さん(18)の4人は5軒を訪問。尾形令子さん(77)宅では「こんにちは。配食サービスです」と元気に声を掛け、弁当の包みを手渡した。尾形さんは「この年代の人たちと話す機会がないので毎年楽しみ。弁当もおいしいのでうれしい」と笑顔を見せていた。
あいにくの雨の中、生徒たちは弁当をぬらさないように大事に抱えて1軒ずつ歩いて訪問。どの家でも喜ばれ、生徒たちは「作ったかいがある。お年寄りには長生きしてほしい」と話していた。