2013年(平成25年) 12月18日(水)付紙面より
ツイート
「観音様のお年夜」の17日、鶴岡市本町二丁目の七日町観音堂境内で恒例の「だるま市」が開かれ、開運を求める人たちでにぎわった。
だるま市の起源は定かではないが、藩政時代に七日町の遊郭で遊女たちが「運命を変えたい、いつか遊郭を抜けたい」と観音様に願いをかけたことが始まりという説や、「お客がだるまのように足がなくなって何日も泊まってくれたら」と遊女がだるまを買い求めたとも伝えられている。現在は鶴岡の師走の風物詩として市民に親しまれており、夕方が近づくと大勢の買い物客で混雑する。
この日は時折冷たい雨が降るあいにくの天候となったが、午前中から参拝客が境内に次々と訪れた。境内の露店には子供の握りこぶし大から大人でも一抱えありそうな特大サイズまで、大小さまざまなだるまが並んだ。また、熊手や招き猫などの縁起物も人気を集めていた。
中サイズのだるまを購入した市内の60代男性は「今月末に片目を入れ、来年の年末に両目を入れる。3年飾ったら神社で焼いていただく。毎年家内安全や健康を願っている」と話していた。