2013年(平成25年) 12月22日(日)付紙面より
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鶴岡市の東栄小学校(澤川来全校長、児童118人)で20日、地域の伝統芸能「獅子踊り」の引き継ぎ発表会が行われ、6年生から下級生へ獅子頭が引き継がれた。
同校では特色ある学校文化活動として1992年度から、学区内の添川と東堀越の両地域にそれぞれ伝わる獅子踊りに全校挙げて取り組んでいる。引き継ぎ発表会は、学校代表として活躍してきた6年生から5年生へと主役を受け渡し、全校へ引き継ぐ場。この日は体育館で行われ、保護者や地域住民も訪れ、伝統の引き継ぎを見守った。
初めに6年生24人が12人ずつ2地区に分かれ、獅子頭に藍色のはかま、鈴の付いたわらじなど正装をして小学生最後の踊りを披露。頭をクルクルさせながら激しく舞う添川獅子踊り、添川とはまた違ったリズムでダイナミックに舞う東堀越獅子踊りと、これまでの集大成となる踊りを繰り広げ、下級生らを圧倒した。
続いて、6年生がかぶっていた獅子頭を来年のリーダーとなる5年生と、4年生にそれぞれかぶせ引き継ぎ。1人1人が顔の下でしっかりひもを結んで獅子頭をかぶせてもらうと、「ありがとうございました」とお礼。5年生の両地区代表が「(練習で)心が合わさっていくのを感じた。雄々しく舞う」「動作と太鼓が合わなかったりしたが、心を込めて大きく力強く踊る」とそれぞれ決意表明した。
昼休みに加え夜間練習も積んできた4、5年生が獅子踊りを披露。3年生は太鼓打ち、1、2年生も竹をばちで打ちリズムを合わせて参加、しっかりと伝統のバトンを受け継いだ。添川地区の「頭」を務めてきた6年生の佐藤大心君(12)は「獅子踊りは楽しい。6年間踊ってきて今日が最後だったので、少しほっとした」と話していた。