2019年(令和1年) 11月3日(日)付紙面より
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鶴岡市立鶴岡第三中学校(西脇庸校長、生徒578人)の改築事業が完了し2日、同校体育館で竣工(しゅんこう)式が行われた。来賓を含め約800人が出席し、改築の完成を祝うとともに、生徒代表が新校舎で新たな歴史を築いていく決意を力強く宣言した。
1974(昭和49)年完成の旧校舎の老朽化が目立ってきたため、市が2016年7月から現在地での校舎、体育館、グラウンドの全面改築に着工。新校舎・体育館は18年3月に完成し、生徒たちは同年8月に新校舎に移り、本年度に新グラウンド整備を進め9月末に改築事業が終了した。総事業費は約36億円。
竣工式には市や市教委、全校生徒、教職員、市内の教育関係者、学区内の各町内会代表、工事施工関係者らが出席。皆川治市長が「令和の新しい時代に鶴岡三中が一層発展することを祈念する」と式辞。布川敦市教育長あいさつ、齋藤久市議会議長の祝辞に続き、西脇校長が「新時代にふさわしい新文化を生徒・職員一丸となって築いていく」、生徒会長の齋藤翔太さん(3年)が「たくさんの先輩が築いてきた伝統をしっかり受け継ぎ、新たな三中の歴史を築いていく」とお礼の言葉を述べた。式典に続き、鶴三中伝統の音楽文化として吹奏楽部の演奏と全校生徒の合唱で全面改築事業への感謝の気持ちを伝えた。
式典終了後には同市のグランドエル・サンで祝賀会が開かれた。
2019年(令和1年) 11月3日(日)付紙面より
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庄内柿の一種で丸みのある大玉の種なし柿「孝子丸(こうしまる)」の収穫が、鶴岡市羽黒町松ケ岡の匹田二三さん方の農園で最盛期を迎えている。
孝子丸は1983年、匹田さんの夫の故・孝士さんが在来種・平核無(ひらたねなし)の枝変わりを発見。接ぎ木して殖やし、91年に品種登録された。在来種に比べて大きく丸みがあり、上品な甘さが特徴。現在は孝士さんの遺志を継いだ二三さんが約1ヘクタールの畑で200本ほどを栽培している。
今年は夏場から9月にかけての高温の影響で色づきが遅く、例年より1週間から10日遅く10月下旬に収穫が始まった。実は例年より大玉で、平核無よりふた回りほど大きくリンゴのように丸々とした大玉もある。
「色づきが一気に進み総もぎ状態」(二三さん)となった31日、応援の手を借り一つ一つ丁寧に収穫していた。二三さんは「『孝子丸を頼む』と言い残して夫が亡くなり24年、どうにか守ってきた。今年は大玉で甘さも十分のいい孝子丸ができた。北海道から九州まで全国から発送の注文があるのがうれしい」と話した。収穫は11月8日ごろまで続く。問い合わせはフルーツファーム孝子丸農園=電・ファクス0235(62)2707=へ。