2024年(令和6年) 5月19日(日)付紙面より
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鶴岡ライオンズクラブ(LC、三浦雅浩会長)は12日、鶴岡市の湯野浜海岸で、砂浜の海岸清掃とサンドアート(砂の造形)制作を組み合わせたイベントを開催した。子どもたちも参加し、初夏の海を見ながら潮風を受け、砂浜にさまざまな海の生物を作り上げた。
親子で地元の自然に触れ、海に親しんでもらおうと2年前から実施。鶴岡LCの会員と家族をはじめ、三川LC、米沢松川LC、若者の山形第一レオクラブ、交流のある埼玉県の加須LC、地元の湯野浜小の児童と保護者、山形大農学部の留学生、一般参加を含め約130人が参加。海岸漂着ごみを拾い集めた後、グループに分かれてサンドアートを体験した。
縦横3メートル、高さ1メートルほどの砂の土台をスコップで削り、特殊なのりで固めてスプレーで着色。青いサメや赤いタコ、カラフルなヒトデなどチームごとに趣向を凝らした多彩なサンドアート作品が砂浜に出来上がった。完成後には記念の写真撮影が行われ、協力しながら作り上げた作品に子どもも大人も達成感いっぱいの充実した笑顔を見せていた。
参加したLC国際協会332―E地区(山形県)第二副地区ガバナーの横山昭子さん(56)=米沢松川LC=は「陸域のごみが川から海に流れ、砂浜に漂着する。清掃を含め海に感謝するイベントはとても意義があり、内陸地方から参加することで、地元でもきれいな庄内の海を守る意識を広めたい」と話した。
2024年(令和6年) 5月19日(日)付紙面より
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鶴岡市出身のフルート奏者・鎌田邦裕さん(30)=京都市在住=が英国・リバプールで11日(現地時間)、「リバプール・モーツァルト・オーケストラ」と共演し、ソリストを務めた。会場に詰め掛けた多くの聴衆を魅了し、鳴りやまない拍手にアンコールとして東日本大震災復興応援ソング「花は咲く」を独奏。現地の聴衆の感動を呼んだ。
昨年8月に開催された「第1回リバプール国際フルートコンクール」で最高賞の第1位となり、その副賞として今回、オーケストラとの共演に招待された。リバプールのヨーコ・オノ・レノンセンター内にあるホールで、モーツァルト作曲「フルート協奏曲 第一番 ト長調」でソリストを務めた。
第1回コンクールの覇者がソリストを務めるということもあり、会場には多くのモーツァルト愛好家やオーケストラのファンが詰め掛けた。鎌田さんのフルートは、オーケストラの首席指揮者やメンバーからも荘厳で気高い演奏と評価された。
リバプール・モーツァルト・オーケストラは、英国有数のオーケストラの一つで、1951年設立。会長は、リバプール生まれで、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者兼芸術監督やロンドン交響楽団の音楽監督、バイエルン放送交響楽団の首席指揮者などを歴任したサイモン・ラトル氏が務めている。
共演を終え、鎌田さんは「昨年の第1回コンクールのとき以上に、現地のたくさんの方々から聴いていただけて、とても幸せな時間でした。一緒に演奏したオーケストラの皆さん、お客さまたちが終演後にとてもうれしい言葉をたくさん掛けてくださり、音楽を通して海外の方たちと心が通じ合えたことを本当にうれしく思います。これからも世界の人々と音楽の喜びを分かち合える音楽家になれるよう、精いっぱい励んでいきたいと思います」とコメントした。