2024年(令和6年) 6月11日(火)付紙面より
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鶴岡市伊勢原町の出羽庄内国際村で9日、歌と踊りや料理販売で世界の文化を紹介する「第29回ワールドバザール」が開かれた。大勢の家族連れが会場に足を運び各国の家庭料理や伝統楽器、舞踊のステージ、恒例のフリーマーケットなどを楽しんだ。
国際交流の関係団体などによる実行委員会が主催し毎年この時期に開いている。今年は8日に前夜祭が行われ、ワールドバザールでは初ののど自慢大会を開催。庄内在住の外国出身者などがエントリーし、自慢の歌声を披露した。
9日は午前10時の開場とともに大勢の家族連れが入場し、国際村の駐車場はすぐに満車となるほど。世界各国の料理販売店は、国際村の日本語教室で学ぶ人々や庄内在住の外国出身者、山形大農学部の留学生などが協力し、タイやマレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナムなどのアジア圏をはじめ米国やカナダ、ケニアなど13カ国の料理が提供された。
このうち鶴岡・ラフォア友好協会(黒井秀治会長)は初めてニューカレドニアの郷土料理を用意。現地の人から教わったというベーコンと卵、玉ねぎなどで作ったキッシュ、バナナとココナッツ、タピオカなどを使ったスイーツ「ポエ」が人気を呼んでいた。
このほかアジア各国の揚げ春巻きやガパオライス、グリーンカレー、トムヤムクンなど国際色豊かな料理の数々がそろい、来場者はいくつもの店を回ってお目当ての料理を購入していた。
ステージ発表は情熱的なタヒチアンダンスや二胡の演奏、一輪車パフォーマンス、キッズヒップホップダンスなどが披露された。
母と一緒に訪れた庄内町の余目三小4年の佐藤彩乃さん(9)は「フィリピンのバナナを使った料理を食べた。甘いのに少し酸っぱくておいしかった。とてもにぎやかで楽しい雰囲気」と笑顔を見せていた。