2024年(令和6年) 6月30日(日)付紙面より
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鶴岡市の赤川に架かる三川橋の下流部左岸の河川敷に、水辺の自然と触れ合うことができるデイキャンプスペースなどを設けた「親水広場」が完成し、29日に供用を開始した。デイキャンプスペースは4区画あり、管理する鶴岡市に申請して使用許可を受ければ誰でも無料で利用でき、テントを張ってバーベキューを楽しんだりできる。27日は関係者によるデモンストレーションで、同広場の利用方法などを紹介するオープニングイベントがあり、保育園児が河原で水遊びを体験した。
親水広場はデイキャンプスペースとコンクリート舗装した多目的広場で構成し、広さ約2000平方メートル。デイキャンプスペースは、テントを張ることができるように土の地面となっており、広さは1区画10メートル×12メートル。各区画に2、3台分の駐車スペースがある。多目的広場はキッチンカーなども乗り入れができ、さまざまなイベントに利用できる。国土交通省酒田河川国道事務所と市が連携して進めている「鶴岡市赤川かわまちづくり事業」の一環で、水に親しむための空間創出を目的に有識者や地元関係者によるワークショップなどで意見を聞き、同事務所が昨年度から本年度にかけ約3500万円で整備した。
広場は4月―11月の午前8時半から日没まで利用でき、使用する場合は2日前まで市都市計画課公園緑地係に使用許可申請書を提出する。市ホームページからも申請できる。火を利用する際は直火でなくバーベキュー用コンロなどを使用する。大雨などで河川の増水が見込まれる場合は、すぐに利用を中止し退去する。
オープニングイベントには、市東部保育園の年長児や山形大農学部の学生・大学院生、赤川花火大会実行委員会、市赤川かわまちづくり推進協議会のメンバーら100人余りが参加。キッチンカー2台も出店し、テント設営やバーベキュー、水遊びデモンストレーションが繰り広げられた。救命胴衣を着けて河原の水辺で遊んだ園児たちは「何かいる」「魚だ」など歓声を上げ、はしゃいでいた。
親水広場からは赤川の自然景観だけでなく、月山や下流の鉄橋を走るJR羽越本線の特急いなほなどの電車、鳥海山も眺望できる。赤川花火大会実行委メンバーは「ロケーションがとてもいい。市街地から近くてアクセスも良く、水辺に親しめる。家族や仲間と一緒にデイキャンプを楽しみたい」と話していた。
2024年(令和6年) 6月30日(日)付紙面より
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世界各国を代表する16歳未満の選手がバドミントンのシングルス世界一を懸けて争う「国際バドミントンU16庄内2024」が29日、鶴岡市小真木原総合体育館で開幕した。12カ国の代表選手32人が出場し、30日までの日程で予選リーグと決勝トーナメントが行われる。
同大会は、慶應義塾大先端生命科学研究所の前所長で名誉教授、鶴岡市名誉市民の冨田勝氏が中心となって設立した一般社団法人世界バドミントンU16推進協議会が主催。2019年に初開催し、コロナ禍の影響で昨年4年ぶりに第2回大会が行われた。
今回はデンマークやフランスなど欧州圏や、北米圏の米国とカナダ、アジア圏のインドネシア、韓国、タイ、オセアニア圏のオーストラリア、ニュージーランドなど世界の強豪国から男女24人が来日。国内からはU16代表4人と県代表2人、開催地の鶴岡市代表の2選手が出場した。
初日の29日は男女とも4ブロックに分かれて予選リーグを展開。各コートでは選手たちが前後左右に素早く動き、力強いスマッシュやネット際の攻防で観客席を沸かせた。
タイの代表選手と対戦した鶴岡市代表の廣瀬朱選手(14)=鶴岡一中3年=は「世界レベルの選手との初対戦で緊張し、自分のプレーができなかった。次はもっと足を動かし、積極的に仕掛けたい」と話していた。