2024年(令和6年) 7月20日(土)付紙面より
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ピカソやモネの名画を集めた展覧会「笠間日動美術館コレクション・魅惑の西洋近代絵画」が鶴岡市馬場町の鶴岡アートフォーラムで開かれている。
フランス近代絵画の魅力を伝えようと茨城県笠間市にある「笠間日動美術館」の西洋絵画コレクションの中から96点を展示。ピカソやモネ、ルノワール、セザンヌ、ルドン、マティス、シャガールら19世紀から20世紀にかけて活躍した有名画家たちの作品が訪れた人たちを魅了している。
初日の13日には笠間日動美術館の長谷川徳七館長と妻の智恵子副館長がアートフォーラムを訪れ、それぞれ作品について解説した。
このうちクロード・モネ(1840―1926)の「ヴェトゥイユ、水びたしの草原」を前に長谷川館長は「パリから約50キロ離れたヴェトゥイユに移り住んだモネが農村の風景を描いた作品。パリの食料品店の息子として生まれたモネは自然光で描くことを学んだ。晩年の作品は自然主義から脱却し、より強い光の刺激を求めるようになった」と説明した。
会場には初日から多くの絵画ファンが訪れ、長谷川夫妻の説明を聞きながら名画に託された画家たちの「思い」に触れていた。
笠間日動美術館は1972年、日動画廊の創設者・長谷川仁氏が故郷の笠間市に創設した。国内外の名画約3000点を所蔵している。今回の展覧会は鶴岡アートフォーラムと鶴岡市教委が芸術文化の振興を図ろうと笠間日動美術館の協力を得て企画した。
展示は8月18日(日)まで。時間は午前9時から午後5時半。金曜日と土曜日は午後6時半まで。観覧料は一般500円、高校大学生300円、中学生以下は無料。休館日は今月22日、29日、8月5日(いずれも月曜日)。問い合わせは鶴岡アートフォーラム=電話0235(29)0260=へ。
2024年(令和6年) 7月20日(土)付紙面より
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鶴岡市の京田小学校(本間活人校長、児童131人)で短歌教室が開かれ、学区内在住の歌人、佐々木秀子さんが全校児童に作歌の楽しさを伝えた。
佐々木さんは、2010(平成22)年と11年に当時の教頭の依頼で児童に短歌の特別授業を始め、活動3年目からは全校児童に短歌を作ってもらい、全作品を掲載した歌集「あこがれ」を自費出版。全児童および関係団体に250部配布している。昨年度で12集目となった。
この日は十数年ぶりに子どもたちへの直接指導。中学年、低学年、高学年の順にランチルームに集まり、それぞれ佐々木さんが短歌とは何か、作る時の注意点などを説明した後、児童が短歌づくりに取り組んだ。
5、6年生50人が参加した高学年の部では、長音や促音などは前の文字と合わせて1文字と数えることや「うれしい」「悲しい」などの形容詞に頼らずに感情を自分の言葉で表すことなどを佐々木さんが解説。「黒アゲハも、『黒揚羽』と全部漢字で書くと堅い感じがするが、漢字とカタカナを組み合わせると、力強さを残しながらも軽快な感じが生まれます」と、表記の仕方を指導。また出来上がった短歌を声に出して読んでみるようにとアドバイスしていた。
児童らは完成した作品を佐々木さんに添削してもらい、新たな作品づくりへの参考にしていた。夏休みへの期待を歌に込めた5年生の山本梨愛(りあ)さんは「夏なので『暖かい』を『暑い』としたほうがいいと教えていただいた。夏の思い出をたくさん作って、自分の思いを短歌に乗せたい」と話していた。
同校では、夏休みの宿題として短歌を1首提出することにしている。佐々木さんは本年度も「あこがれ」を作成する予定で、優秀な作品に「ひでこ賞」などの賞を贈るとともに、斎藤茂吉短歌コンクール、上野甚作賞などにも応募する予定。