2024年(令和6年) 7月30日(火)付紙面より
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第106回全国高校野球選手権山形大会は27日、中山町のヤマリョースタジアム山形(県野球場)で決勝が行われ、鶴岡東が山形城北に11―1の大差で勝利。2年ぶり8回目の甲子園出場を決めた。甲子園は兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で8月7日(水)に開幕する。
◇決勝 (ヤマリョー)
鶴岡東
200141210 11
100000000 1
山形城北
9回裏、山形城北の最後の打者が内野ゴロに倒れ鶴岡東の優勝が決まった瞬間、選手たちは喜びを爆発させた。ベンチを飛び出しマウンドへ駆け寄ると「ナンバーワン」を誇示するように人差し指を高く掲げた。
昨秋に新チームができてから県内での公式戦はこれまで負けなし。昨夏の準々決勝で9回サヨナラ負けを喫し連覇を断たれた先輩たちの思いを引き継ぎ、第1シードの重圧とプライドを懸けて夏の大会に臨んだ。
初戦の対戦相手は山形中央。昨夏敗れた因縁の相手に息詰まる投手戦の末2―1で勝利した。これで波に乗ったのか、続く3回戦は惺山に10―0の5回コールド勝ち。準々決勝は東海大山形を5―0で下し、準決勝は強豪・日大山形と激しい点の取り合いとなり6―5で逃げ切った。
決勝は鶴岡東が初回に2点を先制。4回に1点を加えた後、5回に酒井や杉浦の適時打などで4点を追加した。その後も小刻みに加点し、終わってみれば11―1の大差で勝利した。
グラウンドで抱き合い喜びを分かち合う選手たちの中には、号泣する姿もあった。
閉会式後は晴れ晴れとした表情となり笑顔でガッツポーズ。甲子園でも選手たちの笑顔がはじけることに期待したい。
2024年(令和6年) 7月30日(火)付紙面より
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スペインでサッカー少年を育成しているフットボールアカデミーのコーチを招いた「1dayレッスン・バルセロナスペシャルクリニック」が27日、鶴岡市の小真木原陸上競技場で行われた。庄内一円の小学3年生から6年生の男女合わせて約70人が参加。名門クラブ「FCバルセロナ」に選手を送り出している敏腕コーチの直接指導を受けた。
子どもたちの夢や希望を育む支援事業を展開している「SHONAI」(本社・鶴岡市、山中大介代表取締役)が、サッカーJ2のモンテディオ山形(本社・天童市、相田健太郎代表取締役社長)とタイアップして企画した。バルセロナの一流選手・ヤマルやクバルシを育てたニル・コンゴストさん(27)=ブレインフットボール=らコーチ2人を招待した。
5対5の守備練習を通してニルさんは「もっと視野を広げて。味方と相手の動きを認識しよう」「プレスをかけてボールを奪う気持ちを強く持って」「よし、ナイスプレーだ」と通訳を通して精力的に子どもたちを指導した。
酒田市から来た小学4年生の男子は「とても楽しかった。世界トップクラスの指導者からドリブルやパスの出し方を教わった。いつもの練習で試してみたい」と笑顔を見せた。
普段スペインで8歳から14歳を中心とした少年を指導しているニルさんは「日本の子どもたちは学ぶ意識が強い。将来、トッププレーヤーとして活躍しそうな有望選手も見受けられる。上達するには常に『一番になるんだ』という野心を持つことが大切」と話していた。
スペシャルクリニックは前日の26日に天童市でも行われ、2日間で合わせて約150人が参加した。
2024年(令和6年) 7月30日(火)付紙面より
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鶴岡市山王町の荘空館空手道場(中村秀男館長)の暑中稽古が28日、同市の羽黒山頂で行われた。夏季恒例の伝統行事に幼稚園児から中学生までの門下生が参加し、杉木立の中で気合の声を響かせて練習に励んだ。
自然の中で心身を鍛えようと、1月の寒中稽古とともに毎年行っている。暑中稽古は40年ほど前から続く伝統行事だが、近年はコロナ禍の影響で中断。昨年4年ぶりに実施した。今年は家庭の事情などで急きょ不参加となる門下生が多く、例年より少ない4人での稽古となった。
この日の午前6時半に羽黒山随神門を出発し2446段の石段を登って足腰を鍛えた後、山頂の広場で約1時間にわたり基本となる突きや蹴りなどの形、組手を行った。保護者が見守る中、師範代の指導を受けながら門下生たちは「セイッ、セイッ」と気合の声を響かせていた。
6歳で空手を始め今年で7年目という佐藤隼君(12)=朝暘五小6年=は「久しぶりに羽黒山の石段を登った。暑中稽古を通してライバルに勝てるほど強くなり、次のステップに向けて成長したい」と話していた。