2024年(令和6年) 7月31日(水)付紙面より
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庄内地域初の中高一貫校として鶴岡市に今春開校した県立致道館中学で27日、小学6年生を対象にしたオープンキャンパスが行われ、体験授業などを通じて同校の教育内容などについて理解を深めた。
同校は1学年定員99人。現在の小学6年生が第2期生となる。この日のオープンキャンパスは児童のみが対象で、午前と午後の2回に分けて実施され、田川地区から約110人、飽海地区から約40人の合わせて約150人が参加した。
1期生の1年生たちが制作した動画で学校生活や部活動などを紹介し、合唱部と有志による校歌を披露して歓迎。担当教員が中高一貫の同校の教育内容や学校行事、55分間の授業が平日の毎日6時間あること、部活動は中学3年の後半から高校の部活動への早期入部が可能なことなどを説明した。
引き続き参加者たちは、国語、社会、英語、数学、理科の5教科のうち、好きな教科を一つ選んで、55分間の授業を体験。“先輩”の1年生が手助けする中、英語では「マイ・ネーム・イズ・○○」と自己紹介したり、クイズを楽しんだり、理科では実験に挑戦したりした。鶴岡市内の男児は「体験授業はとても楽しかった。地学や天文に興味があり、探究部に入っていろんなことを勉強したい」、同じく女児は「致道館中学は何か楽しそうな学校。入学したい」と話していた。
第2期生となる同校の本年度入学者選抜は、9月14、15日に説明会を開催し、11月25―29日に入学願書受け付け。来年1月11日に入試に当たる適性検査を行い、同月17日に結果通知書が発送される。
2024年(令和6年) 7月31日(水)付紙面より
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自律型ロボットによる国際的なロボットコンテスト「WRO Japan2024」公認の山形地区予選会が28日、鶴岡市の鶴岡工業高校で行われた。小学生から高校生まで3部門で競技が行われ、ロボットがコース上の課題をクリアする正確さやスピードを各チームが競った。
同コンテストは、子どもたちが自らの手でロボットを製作し、組み込んだプログラムによる自動制御の技術を競う。メカトロ技術の基礎、基本を習得し自発的かつ創造的な学習態度の育成を図るとともに、ものづくりによる課題解決型教育の推進と新技術への夢を育むことを目的とする。
山形地区予選会はエレメンタリー(小学生)、ジュニア(中学生)、シニア(高校生)の3部門が行われ、小学生と中学生はいずれも鶴岡市内から各2チーム、高校生は鶴岡市と内陸から計8チームが出場した。
各チームのロボットは超音波センサーや色の識別センサーが組み込まれており、競技ステージに描かれたラインや設置されたブロックの位置や色を判断する。特定のブロックを指定されたポイントまで運搬し、技術の正確さや作業のスピードで加点される。フィールド内に置かれた柵などの障害物や建物に見せかけたブロックを倒すと減点になる。
競技は部門ごとに2回ずつ行われ、子どもたちは事前に何回もプログラミングやロボットの動作をチェック。本番では自走するロボットが想定通りに作業してくれるよう見守った。プログラミング上のミスでロボットがブロックの色や位置を認識できず、無念のリタイアに涙する子どももいた。
エレメンタリー部門に出場したチームKRKの鈴木心太朗君(11)=朝暘五小6年=と長谷川華心さん(9)=上郷小4年=は「ロボットがプログラミング通りに動いてくれて、練習よりもうまくいった。推薦をもらえて全国大会へ出場できたらうれしい」と話していた。
全国の決勝大会は来月24(土)、25日(日)に富山県総合体育館で行われる。山形地区予選会の成績上位で、全国大会でも活躍が期待できると判断されたチームは決勝大会への出場を推薦される。
2024年(令和6年) 7月31日(水)付紙面より
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第44回全日本バレーボール小学生大会県大会・女子の部で優勝した藤島バレーボールスポーツ少年団と、準優勝した櫛引女子バレーボールスポーツ少年団のメンバーが29日、鶴岡市教育委員会を表敬訪問し、布川敦教育長へ全国大会や東北大会への出場を報告した。
両チームは地区大会決勝でフルセットの末、藤島が地区1位、櫛引が2位で県大会へ出場。県内各地区から集まった16チームによる県大会で両チームは順調に勝ち上がり、決勝で再び激突。藤島が2セットを連取し優勝となったが、いずれのセットとも3~4点差と実力は伯仲していた。この結果、藤島は全国大会と東北大会へ、櫛引は東北大会への出場が決まった。
この日、両チームの代表選手各6人が指導者とともに市櫛引庁舎の教育委員会を訪問。田川地区小学生バレーボール連盟の菅原一彰会長が「この大会で鶴岡田川勢は決勝まで進出したことはあるが今回が初優勝。鶴岡田川勢同士での決勝戦も初めて」と布川教育長に報告した。
選手たちへ記念品を贈った後、布川教育長は「全国や東北の強豪と粘り強く戦ってほしい。精いっぱい活躍して心に残る大会となることを祈念する」と激励した。その後の懇談で選手たちは「絶対勝てるという気持ちで試合に臨んだ」「次の大会でも最後まで諦めずやり抜く」と激戦の振り返りや全国、東北大会の抱負を語った。
互いをライバルと目する両チーム。藤島の中村結春キャプテン(12)=藤島小6年=は「最後まで諦めず球をつなぐ藤島スポ少のバレーを全国、東北大会でもやりたい」、櫛引の高橋莉心キャプテン(11)=櫛引西小6年=は「互いに声を掛け合い、つなぐことを意識する。東北大会で藤島と当たったら次は勝ちたい」とそれぞれ闘志を示した。
全国大会は8月6―9日に東京など、東北大会は9月28、29日に宮城県内で開催される。