2024年(令和6年) 8月2日(金)付紙面より
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鶴岡市立加茂水族館(奥泉和也館長)のリニューアルオープン10周年を記念した感謝祭が31日、同市の荘銀タクト鶴岡で開かれた。魚介類に関する豊富な知識で知られる「さかなクン」(東京海洋大名誉博士、画家)とミジンコ研究家の坂田明さん(東京薬科大・広島大大学院客員教授)、奥泉館長の3人が会場に集まった子どもたちの質問に答えた。
会場には夏休み中の親子ら約800人が訪れた。皆川治鶴岡市長と加茂水族館の村上龍男名誉館長があいさつ、奥泉館長がクラゲの生態について分かりやすく解説した。
子どもたちからは「ミジンコの寿命はどのくらい?」「どうして魚は海で生きられるの?」「クラゲに心臓がないのはなぜ?」といった質問が出された。さかなクンら3人は「ミジンコの寿命は2、3週間。サカサクラゲは4~5年生きるが、世界中に約4000種あるクラゲの中には、たった半日で死んでしまうものもいる」「しょっぱい海で魚が生きられるのは体でうまく塩分調整しているからだよ」と説明した。
加茂水族館は2014年6月1日に新築リニューアルした。約80種のクラゲを展示し、全国から年間38万人(2023年度実績)が訪れている。
「クラゲのおはなし」の中で奥泉館長は「2026年の完成を目指して水族館の南側でクラゲ研究所の建設を進めている。展示数を約100種類に増やす予定なので、楽しみにしてください」と語った。
2024年(令和6年) 8月2日(金)付紙面より
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鶴岡市の出羽三山神社と善寳寺、荘内神社が連携してつくる「つるおか三寺社祈りプロジェクト」が、辰(たつ)年に合わせて龍神信仰が伝わる鶴岡を巡ってもらうためのプロモーション動画を製作した。ドローンを活用し、“龍の目線”で鶴岡の上空から見た寺社や自然の風景を盛り込んだ。動画は各寺社で観賞できるほか、善寳寺ホームページやDEGAM鶴岡ツーリズムビューローの「つるおか観光ナビ」でも楽しめる。
同プロジェクトは、新型コロナウイルス感染症が拡大した2020年、祈りの心と癒やしを発信しようと3寺社合同で立ち上げた。同年に共通の御朱印1500枚を作り、行動制限で参拝できない全国の信者に郵送。21年は出羽三山の「丑歳(うしどし)御縁年」に合わせた御朱印、22年はアロマの爽やかな香りで五感に訴える御朱印を頒布するなど、宗派を超えた合同の活動を展開している。
今回製作した動画は「龍に会いに行く」がテーマ。方言マルチタレントのナマリーポートマンさん(39)=鶴岡市長沼=が出演者として3寺社を巡り、祈りをささげる。上空の“龍の視点”が各寺社の建物や周囲の自然を映す約3分半の内容となっている。動画製作は青木建材ドローン事業部と福井理紗さん(40)=同市長沼=が担当した。
動画完成の記者会見は先月25日、鶴岡市下川の善寳寺で行われ、水口道雄住職と出羽三山神社の阿部良一宮司、荘内神社の石原純一宮司が出席。水口住職は「動画が地域の観光振興や発展に結び付くことに期待する。今後も二社一寺が協力し、長く活動を続けていきたい」と話した。
また、動画完成の記念として3寺社で受けた御朱印に龍の文字を押印できる「重ね印巡り」の企画もスタートした。龍の字は水口住職が揮毫(きごう)し、同寺では青、出羽三山神社では緑、荘内神社では桃色の印をそれぞれ押せる。期間は11月30日まで。