2024年(令和6年) 8月17日(土)付紙面より
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第106回全国高校野球選手権大会は9日目の15日、兵庫県の阪神甲子園球場で2回戦4試合が行われた。本県代表の鶴岡東は3回戦進出を懸けて早稲田実業(西東京)と対戦。鶴岡東の櫻井椿稀投手(3年)と早稲田実業の中村心大投手(2年)の両左腕エースの投げ合いで息詰まる投手戦となり、0―0のまま9回を終えてタイブレークに突入。10回裏に1死満塁のピンチを迎えた鶴岡東が痛恨の右越え適時打を許し、劇的な幕切れとなる0―1で涙をのんだ。
鶴岡東は試合序盤から早稲田の主戦中村の威力ある直球を打ちあぐね、安打が出ない展開。6回に2死から丹羽が内野安打で出塁し、チーム初のヒットを記録した。7回に無死から内野安打で出塁した松下が日下の犠打で進塁。続く櫻井が申告敬遠となり、1死一、二塁の好機をつかんだが後続が倒れ先制機を逃した。9回には2死から櫻井の中前安打、小林の四球で好機を広げたが得点につながらなかった。
先発の櫻井はカーブやチェンジアップ、スライダーなどの変化球が効果的に決まり、早稲田実業の強力打線に対し9回まで9奪三振、外野に飛んだ打球はわずか5つと好投し、7回裏に迎えた1死二、三塁のピンチも落ち着いて切り抜けた。
両チーム無得点のままタイブレークに突入。10回表の攻撃で鶴岡東は盗塁失敗などミスが重なり無得点。その裏、送りバントを決められた後、申告敬遠で1死満塁となった。選手の治療による中断を終えて試合が再開した直後、右越え適時打を許し痛恨のサヨナラ負けを喫した。
◇2回戦
鶴岡東 0000000000 0
早稲田実業 0000000001X 1
(延長10回、タイブレーク)
(鶴)櫻井―億田(早)中村―山中
▽二塁打=高崎(早)