2024年(令和6年) 8月22日(木)付紙面より
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鶴岡市消防本部の水難救助隊員が東北大会でトップクラスの成績を収め、第52回全国消防救助技術大会(23日、千葉県国際総合水泳場)に出場する。本番を前に隊員は「日頃の訓練成果を発揮したい」と抱負を語った。
全国大会の水上の部に出るのは警備第1課消防副士長の高橋繁満さん(29)、朝日分署第1係の冨樫孝太さん(23)、羽黒分署第1係の松浦尊さん(22)、藤島分署第1係の菅原良多さん(25)の4人。先月17日に宮城県で行われた東北大会・水上の部の「基本泳法」で1位、「溺者搬送」で2位、「溺者救助」で1位となり、東北地区の代表として全国出場を決めた。
全国大会には7種目に計261人の精鋭が出場しタイムと技術を競う。21日に鶴岡市民プールで最終調整した冨樫さんは「東北の代表として頑張りたい」、松浦さんは「命を救う水難救助隊員の一人としていつも通り的確にこなせるよう」、菅原さんは「4月から訓練してきた成果を全国の舞台で試したい」とそれぞれ語った。
チームリーダーの高橋さんは「昨年の東北大会では自分のミスが響きチームに迷惑をかけてしまった。今日の最終調整は一つ一つの手順や動きをチェックした。みんなと一致団結し(救助隊員としての)意気込みを見せたい」と決意を話した。隊員は22日に千葉県習志野市に向けて出発する。
2024年(令和6年) 8月22日(木)付紙面より
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障害者に海の楽しさを伝える「バリアフリービーチ大作戦」が18日、鶴岡市鼠ケ関のマリンパークねずがせきで行われた。
海浜レジャーに接する機会が少ない障害者を招き、一緒にマリンアクティビティーを楽しもうと山形バリアフリー観光ツアーセンター(南陽市)主催、医療法人社団みつわ会(鶴岡市)共催で、2017年から実施している。6回目の今回は、車椅子を利用している人や知的障害のある子どもたちと家族ら約50人が訪れた。地元の鼠ケ関自治会やNPO法人あつみ自然体験温海コーディネット、公益社団法人ライフセービング協会などボランティアの支援スタッフと家族らを合わせ総勢約170人が参加した。
真っ青な空と透明度の高い海が“歓迎”する中、参加者たちはライフジャケットを着てシーカヤックや水上バギー、ヨット、ビッグサップボードなどのマリンアクティビティーを満喫した。車椅子を使用している鶴岡市内の女児(10)は水上バギーに乗った後、「この日を待っていた。座りながら海に入れてとっても気持ち良くて楽しかった」と笑顔いっぱい。砂浜で見守っていた母親は「こうした機会がない限り、海水浴を楽しむのは難しい。スタッフがしっかりとサポートしてくれるので、安心して楽しめます」と話していた。
参加者たちが楽しんでいる様子を見て、みつわ会の関係者は「いろんな方面の方々の協力で開催できている。皆さんに感謝しかありません」と話していた。