2024年(令和6年) 8月27日(火)付紙面より
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「こんなことが実現したらいいな―」。小中学生の子どもたちが10年後の未来を描くワークショップが25日、鶴岡市の東北公益文科大学鶴岡キャンパスで行われた。
子どもの想像力や発想力を育もうと公益大と慶應義塾大学がタイアップして企画。ともに課題を解決する能力を養う「ジュニアドクター育成塾」の「鳥海塾」(酒田市)と「KEIO WIZARD」(東京都)の塾生合わせて19人が参加した。
ワークショップのテーマは「未来新聞づくり」。鳥海塾とKEIOWIZARDがコラボしたチームが10年後に世界一の研究成果を出すことができるか話し合った。
4つのチームを編成してアイデアを出し合った子どもたちの未来は「動物の感情が分かるシステムができる」「リモートワークが進み週3回しか出社しなくてもよくなり働き方が大きく変わる」「AI技術が発達し亡くなった人とその家族がいつでも話せるようになる」など。チームのメンバー同士で内容を精査し、一つだけのアイデアに絞って未来新聞を制作した。
その中でCチームは「ベルトコンベアのように『動く道路』がついに完成した。車椅子の障害者やお年寄り、子どもたちが安心して移動できるもので、交通事故のない社会が実現した」と発表した。ワークショップに参加した子どもたちは「いろんな考え方があって楽しかった。現実的には無理かもしれないが、いつも夢を持つことは大切だと思う」と感想を話した。